西洋医療と東洋医療
212108 専門家の弊害と普遍知識(グランドセオリー)の必要性
 
center_axis 09/08/03 AM03 【印刷用へ
968「現代の神官=社会統合階級の欺瞞」四方勢至
>しかし、なぜ学者やマスコミや官僚は、生命力を失い形骸となったそれらの観念にしがみついているのでしょうか?それは彼らが、それらの観念を売り物にして現代の神官としての特権的な身分を手に入れた特権階級だからに他なりません。あるいは、本来万人が担うべき社会の統合という課題に自分たちだけが高給をもらいながら関われる身分という意味で、特権的統合階級と呼んでも良いでしょう。(ちなみに、万人が社会統合という課題を担い得る可能性を秘めているのが、他ならぬこのインターネットなのです。) 
 
 上記のようにさまざまな分野において専門家と呼ばれる人たちが弊害となっているケースは多いように思います。例えば、医学などもそれが顕著なのだと感じます。
 
 下記の投稿で紹介されている書籍を読んでその思いを強くしました。

210837 「傷はぜったい消毒するな 生態系としての皮膚の科学」 深紫
>驚き。食品包装用ラップで傷が治る?。2001年よりインターネットで傷を消毒しない、乾かさない「湿潤治療」を啓蒙する医師の書いた本。コペルニクス的な転回が面白い。
>著者は医学の歴史をひもとき、かつて瀉血療法や水銀療法のようなトンデモ治療が医学の常識として行われてきたことを指摘する。そしていまこそ創傷治療のパラダイム転換の必要だと訴えている。
>この治療の話が面白いのは、がんや難病の話ではなくて、日常的な擦り傷、切り傷や火傷の治療だということだ。しかも入手困難な薬が要らず、サランラップでまにあう。誰でもほいほいと気軽に試すことができる。そして試した人々からはてきめんの効果があったと報告が集まっている。

 がん治療などでは、専門医の三大医療(外科療法・化学療法・放射線療法)に対する疑問から、人間の自然治癒力を疎外しない方法が模索されています。

209389 【メルマガるい344】 がん克服への一歩
 
 ただ、がんのような難病だけではなく、通常の外傷治療においても常識とされる治療法に自然や人間の身体の摂理にそぐわない内容があるとはまったく知りませんでした。そして、当たり前に行われている常識的方法は疑うこともせず、かつそれを専門家である医師が行う場合にはほとんどの場合、それを疑うことは少ないと思われます。

 しかし、医学の歴史は振り返れば必ずしも正しいといはいえない方法の試行錯誤の歴史であって、その時代において正しいとされる方法でもその後に否定されることも多いようです。

 そして、おもしろかったのは、著者は医学の論文はほとんど読まないとのこと。なぜなら、医学で解決できない問題で答えを出すには、医学という専門領域を超えたより普遍的な認識(生物学、細菌学、生理学等)が必要。そういった普遍的な自然の摂理に照らし合わせてみれば、摂理にそぐわない医学療法が散見されるとのこと。

 ちなみに、医学常識に反し、多大な治療効果のある方法が提起されると学会の重鎮である教授などはまっこうからそれを否定し、つぶしにかかってくるとのこと。まさに特権的統合階級が自らの立場を維持するために自分たちが拠って立つ観念群(理論と実践法)に固執しようとする。その結果、先端とされる大学病院がもっとも保守的で遅れているという皮肉な事態もあるようです。

 このことは、医学に限らず経済学や他の専門領域でも同じことだといえます。専門家が持つ常識が社会や自然にとっての非常識となる。その結果として専門家はなんら問題を解決できない。にもかかわらず、その特権的地位は手放そうとはしない。

 専門家は専門知識があるが故に狭い常識の枠から外れられない。素人こそが事実に基づく統合理論(グランドセオリー)を学び、追求していけば十分に新しい認識を提示していけるはずだと確信できる。そして、万人が集えるインターネットというツールもできたことでよりその実現性が高まっている。専門化が持つ弊害と素人の可能性に気づくべきなのだと思う。
 
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