心の本体=共認機能の形成過程
212097 西洋的マナーと日本的作法は違う
 
高橋克己 ( 55 島根 建築士 ) 09/08/02 PM10 【印刷用へ
『「型」と日本人 』武光 誠 (PHP新書)という本の冒頭で、著者は両者の違いを次のように述べている。

以下引用。

日本人の心に根づく合理的品性

私は日本人には、古い伝統をもつ日本独自の品性が受けつがれてきたと考えている。この品性は、誰にもわかりやすくうけいれやすいものである。
それは日本の品性が、日本的な合理性のうえにつくられていることによるものである。
日本人が好む、「義理」、「人情」、「粋(いき)」などの概念はこの「日本的合理性」の一部を形作るものだ。
「日本的合理性」については事項で詳しく説明しよう。
 日本人は、多様な形の人間の交流の中から日本的品性を身に付けていった。親子、近隣、職場などの違った人間関係の場で、その場面に合った行動が必要とされたのだ。目上や格上の人間に対する時と、目下や格下の人間に対する時とでは、異なった動きをとらねばならない。
日本人は、さまざまな人間集団の中で相手に最も心のこもった接し方をしようと努めた。
このことが日本独自の礼儀、作法を育てていった。そして、それを身につけた日本人に、ある種の品性をもたせた。

中略

禁忌から生じる西洋のマナー

西洋のマナーの概念は「やってはならないこと」という意味あいに近いものである。
「このようなふるまいをすれば、相手に危機感を与える」
こういった考えから、さまざまなマナーがつくられた。握手は、自分の利き手をさし出して武器をもっていないことを示すものであった。
欧米ではかつて、通りがかりの女性に見境もなく手を出す男性が多くいた。そのために、自分が安全な男性であることを示すためのさまざまな作法が生まれた。レディファーストがそれである。

引用終わり

著者は、よりよいものを求めて出来た日本的作法と、タブーから生まれた西洋的マナーは、その成りたちからして違うというのである。
 
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