日本を守るのに、右も左もない
211961 もう政治家や官僚に任せてはいられない
 
宮谷和枝 HP ( 45 東京 秘書 ) 09/08/01 AM01 【印刷用へ
自分たちの生きる社会は、自分たちで創る。
もう政治家や官僚に任せてはいられない!という、当事者意識が顕在化し始めている。。。
(JANJAN)日本の危機克服は「あいつら」から「私たち」への転換で
「政治家・官僚任せでどうにかなるレベルをはるかに超えた日本」リンクより紹介します。

/////////////引用開始///////////////

〜前略〜

日本はどうだろうか。国民は国の運営にあまり関心がなく、「政治家や官僚はそれで給料をもらっているんだろ、プロなら責任を持ってよろしくやってくれ」という無責任なところがある。

 また、政治家や官僚は「シロウトの国民はよけいなことは考えるな。我々プロに任せておきなさい。国の運営というのは庶民には理解不能な高尚なことだから、せいぜい愚痴を言って気を紛らわせていなさい」という態度で国民を愚民扱いする。

 日本では国民と政府(政治家、官僚)が「私(I)」と「あなた(YOU)」に分断され、互いに軽蔑しあい、決して「We(私たち)」とは考えない。いや、もっとハッキリ言えば「あいつら(THEY)」の関係と言った方がよかろうか。国民、政治家、官僚のそれぞれが他人事なのだ。

 日本は「あいつら」の関係に分断することで、負の連鎖に入りつつある。相互不信がますます増幅し、何も改革ができず、何も解決ができず、少しも前に進むことができず、「漂流船日本丸」は行き場を失い、今にも沈没しようとしている。

 日本には国・地方を合わせて1,000兆円を超える借金がある(短期証券を含む)。この借金はいずれ、国民の貯蓄(1,500兆円の金融資産)と相殺せざるを得なくなる。その形はインフレであろうと債務不履行(デフォルト)であろうと同じことだ。そのときには年金制度や健康保険制度なども破綻に追い込まれるだろう。

 しかも国内問題だけではすまない。日本は貿易で儲けられなくなる国になる。これまでは高嶺の花だった自動車でさえ、インドのタタ自動車が20万円で販売する時代である。最新のデジカメでも機能は向上するのに高く売ることができない。工業製品はますます安くなり、食料、石油、原料は高くなるという「資源インフレ、工業製品デフレ」が進んでいる。原料を加工して製品を高く売るという加工貿易のモデルが困難な時代に突入し、日本はこれまでのような経済力を保持することが難しくなる。

 国民の預貯金は国の借金と相殺されて消えてしまい、日々の稼ぎも世界的な競争の中で難しくなる。そんな出口の見えない時代に突入しつつある。そんな国に誰がしたのか?もちろん、政治家や官僚である。

 「だったらナントカしろ!」。そう国民が叫びたくなるのは当然だ。だが皮肉なことに、現在の政治家や官僚にこの巨大な問題を解決する能力はない。責任を負う力さえない。あらゆる結果を引き受けるのは国民となる。

 何のことはない。政治家や官僚が「我々に任せておきなさい。国民はよけいなことを考えなくてよい」と言っていたのはまやかしだったのである。

〜中略〜

日本は未曾有の危機に立たされている。この困難を克服できるか否かは、私たち一人一人の国民が「私たち」の意識を持ち、「私たちの課題」を「私たちの手」で、「私たちのため」に解決していかなければならない。

 日本に生きる「私たち」はそろそろ気づかなければならない。政治家や官僚を批判する言葉は、皮肉なことに彼らの権力を強化するのを助けていることを。

 「政治家や官僚は何をやっているんだ!」という国民の声は、「はい、すみません、これからは同じ問題が起きないように監督を強化します」という政治家や官僚の反応にすり替わる。すると政治家や官僚の監督権限が強化され、それを嫌がる業界は献金を差し出したり天下り先を用意したりすることになる。

 何のことはない、国民の批判の声は、むしろ政治家や官僚の権力肥大化に役立つという皮肉な結果になっているのだ。私たちの問題を「あいつら」の問題だ、と押しつけることで、かえって私たちの問題をさらに深刻にし、解決不能にしているのである。

 日本人はそろそろ、自らに降りかかる運命を自ら決定する覚悟を持つべきではなかろうか。そのためには、日本に起こるあらゆる問題を「私たち」の問題として受けとめることが必要だ。

 この国の抱えている問題はすさまじいばかりに巨大だ。巨大な国の借金、少子高齢化、縮む産業。これらは、もはや政治家や官僚に任せてどうにかなるレベルを超えている。もし解決できるものがいるとすれば、それは英雄・豪傑ではない。「私たち」なのだ。

 少数のエリートにお任せできれば確かに気楽だが、もはやそれは期待できない。「私たち」一人一人が「自覚ある凡人」となって、この国の行く末を考え、決定していかなければならない。すさまじくも巨大になってしまったこれらの問題を解決できるのは、政治家でも官僚でもない、もはや「私たち」なのだ。政治家や官僚の決定に「私たち」が従うのではなく、「私たち」の意志決定に政治家や官僚を引きずり込む意気込みが必要だ。

 日本に「私たち」の意識が醸成できるかどうか。もしそれができないのならば、この国は「あいつら」と罵り合い、憎しみ合い、殺し合う、負の連鎖がどこまでも続く未曾有の危機に苦しめられることになるだろう。

/////////////引用終わり/////////////
 
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