学者とマスコミはグルで頭脳支配
210862 現在の学者が権威主義におちいる理由
 
志水満 ( 53 東京 会社員 ) 09/07/16 AM01 【印刷用へ
現在の学者が権威主義におちいるのは、否定意識と自我観念にとらわれた意識構造をしているからです。
池谷裕二氏がやっている「わかりやすい科学啓蒙活動」とは、科学が本当に社会の役に立つのかという彼流の問いかけでもあると思います。一方、特に彼のブログに寄せられた否定者の意見は、現在の学者の大多数の意識構造を代表しているのだと思います。以下引用します。

>「研究者が一般向けの科学書を著すこと」に対する賛否諸々(リンク
私は、東京大学に教員として籍を置き、専門書以外の一般書を何冊かの上梓しています。研究の傍らに行うこうした執筆活動は「副業(または趣味?)」ですから、皆さまからの叱責を受けることは覚悟しています。ところが周囲の反応は必ずしも批判や叱咤だけでなく、時には励ましの言葉が含まれていました。日本経済新聞の社説でも、私の行ってきている「わかりやすい科学啓蒙活動」を『ネオ理系』という言葉でポジティブに評価していただき、勇気をもらいました(2005年5月14日NIKKEIプラス1)。

このページでは研究界の内外から寄せられた様々な意見を掲載ました(表現は変えています)。私と同じような立場の人々、これから一般書を書いてみようと考えている皆さまに、少しでも参考になればと思います。

@そもそも科学は啓蒙すべきものか
・賛成派
▼ 最先端の科学を一般にもわかるように説明することは良いことである。国民全体の科学リテラシーの向上にもつながる。全員でなくてもよいが、誰かがやらなければいけない。
▼ 特に理系離れが進んでいる今こそ、科学の面白み・醍醐味を大いに啓蒙すべきである。日本の将来のためにも。
・反対派
▼ 科学とは難解なもの(もし簡単なものだったら専門家は必要ない)。それを一般向けに平易にかみ砕く行為は、真実の歪曲に相当する。それでは正しく科学を伝えたことにはならない。嘘を並べるだけで啓蒙とはおこがましい。
▼ 「教えてやろう」というエラそうな態度がそもそもムカつく。「啓蒙」という言葉を使うこと自体が嫌味。

A社会への還元はどう行うきか
・賛成派
▼ 科学者は国民の税金を使って研究している。その成果(もしくは現状)を目に見える形でわかりやすく公開し、社会に還元するためのアウトリーチ活動は必要な行為である。
・反対派
▼ 大衆に媚を売った金儲けの本ではなく、研究者ならば、きちんと科学の土俵で、社会に貢献すべきである。本を書くこと自体は還元にはならないはずだ。

B科学者は本業(=研究)に専念すべきか
・賛成派
▼ 研究にひどく影響を及ぼさない範囲であれば、本を書いてもよいのではないか。たとえば趣味として本を書いているのならば、それでも本を出すことを批判するのは、休日にスポーツで息抜きするのを禁止するのと同じくらい理不尽な要求なのでは。
▼ そもそも、実験に専念したからといって、よい研究成果があがるとは限らない。
▼ 科学コミュニケーションは、元来、科学者という職業の任務の一環である。これが問われること自体がおかしい。
・反対派
▼ 研究以外のことに時間を費やすのは、「サイエンスの進歩」にとって損失だ。
▼ 血税を消費して研究しているのだから、研究に専念しなかったら、国家や国民への造反に相当するのでは?
▼ 科学は誰にでもできるものではない。科学者は選ばれしエリートである。社会は彼らに期待しているのだ。個人の金儲けに時間を費やすのは無責任である。
▼ 人間の時間や能力は限られているのだから、本を書いたら、本業の質が落ちるのは間違いない。
▼ 科学啓蒙はプロのサイエンスライターに任せればよい。自分でやろうとするのは、でしゃばりだ。
▼ 実験科学者に必要な資質は、愚直に粘り強く実験を続ける能力であり、執筆などの副業に勤しむ姿は、周囲のやる気を削ぐ。
▼ 本人が研究に対してまったく真剣でないことを自ら露呈しているだけ。
▼ 要領のいいタイプの人間の存在自体が迷惑だ。
 
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1.これから生き残る企業に求められる能力は?
2.私権圧力と過剰刺激が物欲を肥大させた
3.市場の縮小と根源回帰の大潮流
4.共認回帰による活力の再生→共認収束の大潮流
5.自我と遊びを終息させた’02年の収束不全
6.同類探索の引力が、期応収束を課題収束に上昇させた
7.情報中毒による追求力の異常な低下とその突破口
8.大衆支配のための観念と、観念支配による滅亡の危機
9.新理論が登場してこない理由1 近代観念は共認収束に蓋をする閉塞の元凶となった
10.新理論が登場してこない理由2 専門家は根本追求に向かえない
11.学校教育とマスコミによる徹底した観念支配と、その突破口(否定の論理から実現の論理への転換)
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