社員の活力を引き上げるには?
208696 「チームの力」
 
審判の日 09/06/13 AM03 【印刷用へ
日頃仕事をしていて感じることは「チームとしての力」が発揮できているほど成果が高いということです。当然ですが1人で成しえることなどちっぽけなものです。みんなで「あ〜でもない、こ〜でもない」と悩み、追求できたものほど成果も高くなるように感じています。効率というものだけでは図れない部分があることを認識しておくことが必要であると思います。

その例を紹介します。

日経ビジネス「目に見える効率を追いすぎると、大切なものを見失う。」リンクより引用します。

こんな生徒がいました。その子は人よりも少し行動が遅く、よくクラスメートに手伝ってもらっていました。ある時「自分の長所はどこか」と皆で話していると、この子は「みんなを和やかにすることです」と答えたのです。

 これを聞いて、目から鱗が落ちました。確かに、彼女をフォローするために周りの子たちはしっかりしていましたし、彼女の周囲にはいつも和やかなムードが漂っていて、クラスのチームワークもよくなっていたのです。

彼女1人だけを見ると、チームにとってマイナスの動きをしていている、と見られてしまうかもしれません。でも実は、彼女がチーム全体に対してプラスの働きかけをしていることもあると気づき、「チームの力というのは足し算なのだ」と実感しました。

 また、こういうこともありました。大人の目から見ると、ややのんびりしすぎた感じの同僚がいたのですが、なぜかその人の担当するクラスは、勉強が苦手な生徒たちの成績が伸びる傾向があることに気づきました。

 その教員に「何か秘訣があるんですか?」と聞いたら、「いや、私は進学指導が得意な方ではないので、生徒と一緒に悩むだけなんです」と言うのです。そう言われて、その教員の一日の行動をよく見ていると、確かに休み時間や放課後は、暇さえあれば生徒と話をしています。本人は無意識だったのかもしれませんが、「のんびりと相手の話を聞く」「無理にアドバイスをしない」といったやり方が、いわばコーチングのような働きをして、生徒のモチベーションを上げていたのかもしれません。
 
 組織というのは、不思議なチームの力で成り立っているなとつくづく感じます。

 こんな話を聞いたこともあります。Aという部署で、部下たちに嫌われているリーダーがいました。そのリーダーを外したら、それまでうまくいっていた隣のB部署のチームワークが、なぜかうまくいかなくなってしまったそうです。

 それまでB部署の部下の間では、「Aチームには行きたくない」「うちのリーダーの方がいい」という思いが一致して、うまくいっていたのです。しかしA部署のリーダーがいなくなったことにより、B部署のリーダーへの相対的評価が落ちてしまったのが原因だった、というわけです。

 マイナスに見える人がいなくなることで組織の力がプラスになるかと思ったら、逆にマイナスに転じてしまうこともあるのですね。

 チームで仕事をする時、そこには、人と人をつないで引っ張り合い、微妙なバランスを取っている糸のようなものがあると感じます。その糸は目には見えません。ですから、それに気づかず、見えるところの効率ばかりを追ってしまうと、見えないところの大切なものを落とすことにもなりかねないのです。

 一度崩したバランスを立て直すのには大きなエネルギーが必要です。効率を追うことが組織にとって非効率になることがあるのだと、これまでの経験から実感しています。

以上引用終わり。
 
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