サル社会を解明しよう
20841 原哺乳類と原猿の進化について@
 
北村浩司 ( 壮年 滋賀 広報 ) 02/01/15 AM03 【印刷用へ
 原哺乳類や原猿棲息当時(8000万年前から6000万年前)の棲息状態そのものを完璧に再現する事は不可能である以上、論理的により矛盾無く説明できるかどうかで、それを「仮定事実」と見なすかどうかを考えてゆくしか、基本的には方法はないと思われます。
その上で私の前投稿では、やや言葉足らずな面があったかと思いますので、再度整理したい、と思います。

@まず原哺乳類を単体と考える根拠
食虫目の起源は非常に古く、中生代白亜紀未にすでに生息していました。系統発生学的には、卵性の単孔目(カモノハシなど)や有袋目(カンガルーなど)のような特殊な動物を除いたすべての胎盤を有する哺乳類(真獣類)の始祖とされています。
 実際、恐竜などと一緒に出土される白亜紀の原始的な食虫類の化石と現生する食虫目との類似点は多く、他の哺乳類が適応放散しながら進化したのに対し、食虫目の動物は非常に長いあいだ原始的形態を保ってきたといえます。霊長目も食虫目から直接分かれたと考えられています。

 因みに現在発見されている最古の哺乳類は約2億年前の「ハドロコディウム」という種(食虫目)です。ハドロコディウムは推定体重が2グラム,体長3センチメートルほどで,哺乳類の仲間としては最も小さい部類です。体躯に比べて大きな頭蓋骨やかみあわせのよい歯などは,現在の哺乳類の特徴を示しています。その後登場した原哺乳類もいずれも小型の食虫目です。(単孔目、有袋目除く)

その上で登場当時の哺乳類が単体であったことの根拠は。

・現状ほぼ全ての食虫目が単体であること。

・正確に言うとオスはメスより大きい行動圏を持ち、繁殖期には行動圏=縄張りは一層拡大する。メスは生殖期には母子のみの集団をつくる。これはオスの性闘争本能or性淘汰が極端に強い証左であると見なせます。実際彼らは体側や腹部に臭腺を持ち、強い体臭でテリトリーのマーキングをします。

・かつ哺乳類登場当時は大型爬虫類(後には小型爬虫類も)に対して隠れ棲むことしか出来なかったので、小型かつ単体という生存様式を取るしかなかったと考えられる事。つまり基本的に、集団をつくるのは防衛のためだが、原哺乳類は余りにも小さく弱者であるため、集団化しても捕食動物に対して見つかりやすくなるだけであった。つまり集団化するメリットがなかったからではないかと思われる。

以上です。
 
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