近代思想が輝きを放っていた頃、私権圧力真っ只中の社会の中で、どのように「特権的統合階級」の地位を獲得したのか、が208202の中の記述で、具体的にイメージできました。
>国王と教皇の権力闘争の中から、それぞれが理論武装の必要に迫られ、専門家を養成し始めました。(208202)
>当初は国王や封建領主の立法権(権力の正当化)を専任してたのですが、法律家も聖職者も常に国王や教皇等のどちらか一方についているわけでもなく、利害関係によって立場を変えながら、自らの身分化、権力化を強めていったようです。(208202)
>神学者たちとの観念闘争に打ち勝ち、さらに富裕化した商工者たちの力を背景に国王及び国家に対しても私権要求を続けた哲学者や法律家(208202)
また、こんなにも社会の圧力、みんなの意識とずれながら、なぜ形骸化した観念にしがみついているのか?という違和感も57015の中の記述
>宗教者や哲学者に端を発する意識生産とは、観念を武器に、私権秩序の根幹にある身分序列の闘いで勝ち進んできた階級であり、彼らの並外れた職能意識自体が、私権共認に基く階級意識そのものだと考えるのが妥当です。したがって、観念(=旧観念)と身分とが不可分に結びついている職業であるため、旧観念に固執する傾向が非常に高く、最も転換が困難なのが、現代の意識生産者だと言わざるを得ません。(57015)
で納得です。 |
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