実現論を塗り重ねてゆく
207713 若者の解脱はどこに向かう?
 
星埜洋 ( 49 東京 企画 ) 09/05/29 PM05 【印刷用へ
>社会不全は答え(=新しい認識)によってしか解消されない。つまり、社会不全を従来の解脱様式で捨象することは出来ない。(例えばテレビは私権不全から社会不全への大転換によって、完全にズレた物となり果てた。)また、「等身大の幸せ」etcの言葉=頭でいくら捨象しても、解脱充足先がない以上、不全は解消しない。その上、不全の増大につれて充足基調の充足度も、どんどん低下してゆく。24982

最近の若者と私たちの若かった時代を比べると様相が本当に変わった。80年代は、70年に貧困が消滅したにもかかわらず、経済がバブルに向かい始め、私権も旺盛な時代であった。仕事も忙しかったがその反動で解脱した。皆よく遊んでいた。飲みに行って終電を逃し、朝まで繁華街で過ごしたり、趣味やスポーツにも熱が入った。
世の中の風潮は、忙しい現実をしばし忘れて楽しんだという感じだったのだろう。

一方、資格取得にもこだわった。それは私権獲得と同義であり、必要なものだった。

翻って、現代の若者の遊び(解脱)は縮小しているようだ。外であまり飲まないし、遊ばない。そして「勉強収束」「資格収束」と言われる。しかし、よく考えると、勉強のモチベーションが高いわけではなく、みんなが授業に出るから出るのである。資格はなんとしても必要なものには向かわず「漢検」「歴検」などの検定物や趣味か本気かわからないようなものが多い。「英検」などの類も学校が目標を持たせるために受けさせていたりしている。

要するに「勉強の目的」はないが、みんなと併合わせるという段階である。

社会不全からくる不安解消の手段なのだろう。ひたすら不安を解消するために勉強し、資格をとり貯蓄をする。しかし不全は解消されない。これといった目標は無く、意味無く時間を過ごさないためにスケジュールを埋めている。携帯メールに明け暮れるのも、繋がっていることで安心したいということだろう。
しかし、答えがないから不全は解消しない。

従来の解脱では解消できず、秩序収束したがまだ不十分。一部の人が心理学や哲学に向かい、新たな答えのヒントを見つけ始めたという段階ではないか。
 
  List
  この記事は 24982 への返信です。
  この記事に対するトラックバックURL  http://www.rui.jp/tb/tb.php/msg_207713
  ※トラックバックは承認制となっています。

[過去の記事へ]
[一覧へ戻る] [新しい記事へ]


◆実現論本文を公開しています。
 実現論 : 序  文
 第一部 : 前  史
 第二部 : 私権時代
 第三部 : 市場時代
 第四部 : 場の転換
 参考文献

 必読記事一覧
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
オス・メスの事実の確認
オスメス分化の塗り重ね構造
雌雄分化における統合
哺乳類のオスメスの庇護依存関係と原猿の雌雄共認との違い
哺乳類の性闘争本能
『性闘争本能から縄張り闘争へ』
原猿における共感機能の進化の流れ
原猿のメスについて
サル時代の婚姻様式
もともと、生物には親子関係など無かった
チンパンジーの娘移籍に関する仮説
エスキモー族に見る性関係
ネイティブアメリカンに見る「女性への賛歌」
【女主導の原理と現代への適用】番外編 シャーマンの性別分布
「性の探求者」シリーズ(1) 未開部族に見る性の追求 〜性は日常、性は充足源〜
「性の探求者」シリーズ(2) 赤松啓介に見る性の追求 〜日本人のおおらかな性〜
代々木忠の「自分とつながるための方法論」
チャネリングセックスとは、どのようなものか?
自我が邪魔をして心を開けないセックス
セックスで得られる10の驚くべき健康効果
共同体では、子供はみんなで育てる。
闘争と生殖の包摂@
闘争と生殖の包摂A
再読 日本婚姻史 「縄文から弥生への婚姻様式の変化」
■再読 日本婚姻史 「弥生時代の父系文化への移行〜父親観念の発生〜」
家族って何? シリーズ3.江戸時代 〜武家だけが血縁父子相続であった〜
家族って何?シリーズ5 明治時代 〜洗脳と法制化によって民衆は「家」と「国」に嵌め込まれていった〜
日本人はどのように恋愛観念を受容したのか?〜明治編@
女たちの充足力を日本史に探る7〜明治以降の一対婚様式が破壊したものとは
【家族って何?】シリーズ.8〜昭和後半から現代〜家族という枠組みは成立していたのか
恋愛至上主義ゆえに結婚制度が壊れ、家族が消失する
家庭とは何か?1930年、高群逸枝はかく語る。(1)
家庭とは何か?1930年、高群逸枝はかく語る。(3)
男たちは、性闘争を放棄した
転換期の女たち
いい女は最強の充足媒体
男たちは 『力の基盤』 を失った
男女別学 −脳の差という視点で考える−
『目先ではダメ』だから少子化は進む一方
子どもにとって、「遊び」は最大の学習課題

『るいネット』は、46年の実績を持つ起業家集団・類グループが管理・運営しています。るいネットワーク事務局(Tel:0120-408-333, E-mail:member@rui.ne.jp