アメリカ→官邸→マスコミによる支配
207539 北朝鮮が核保有する意味と中国の意図(日々是勉強)
 
09/05/27 PM04 【印刷用へ
日々是勉強 リンク 2009.05.27(Wed)
大事なことは何度でも復習する〜北朝鮮という国が持つ意味 リンク より転載。
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  そもそも、北朝鮮があの場所にいて、核兵器を保有している意味は何なのか。

  国際社会を脅迫して、援助を引き出すためでしょうか?
  メディアの報道だとそうなっているようですが、それだとちょっと変です。ヤクザが恐喝のために、戦車や戦闘機を購入して日頃から訓練したりするようなもの(笑)で、北朝鮮(人口2400万人、GDPは佐賀県と同程度)という国にはバランスを欠いています。

  核武装が決行されるのは、ほとんどの場合、国家間のパワーバランスが崩れたのを回復するためです。たとえば、貧困層がほとんどを占めるビンボーなパキスタンが核開発に踏み切ったのは、隣国のインドが核武装したからであり、インドが核を持つに至ったのは、国境を接する中国が核保有国で、1990年代になってから急速に力をつけてきたからです。

  そうだとすれば、北朝鮮にもそういう動機があったはずですが、一体彼らにそうさせたのは何でしょうか。

  ●こちらのリンク で、北朝鮮の地図を見てみてください。

  この国が、この場所に覆い被さることで、ある国が日本海に全く手出しができなくなってしまっていることに気づきませんか。

  その「ある国」が、ソ連崩壊後に急に主張し始めたことがあります。
中国の東北工程について 
リンク 
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東北工程とは

昨年7月、高句麗遺跡が世界遺産登録を果たしたことは、日本でも大きく報じられた。折しも中国外交部がホームページから高句麗史の部分を削除、韓国から「歴史歪曲」との批判が噴出した。

中国側から様々な形で「高句麗は古代中国の一地方政権に過ぎなかった」との主張がなされていることにつき、韓国側が「高句麗は朝鮮民族の完全な独立国家」として猛反発している。8月に韓国を訪問した武大偉アジア担当副部長(次官級)が「歴史問題によって友好協力関係が損なわれることを防止しよう」とした5項目の口頭了解に合意が出たことでひとまず収束したものの、いまだに燻っている問題である。

北朝鮮の反発も強い。中国との軋轢を経て北朝鮮「高句麗古墳群」も世界遺産に同時登録されたが、高句麗問題では韓国と共同歩調をとる動きを見せている。また、韓国の学会が世界遺産問題で北朝鮮への支援を訴えたように、韓国政府や世論も南北共同で対処するムードが広がっている。

中国における一連の高句麗史研究については中国社会科学院が「東北工程」(東北辺境歴史と現状系列研究工程)と呼ばれる国家プロジェクトにより進めている。1996年重点研究課題に決定、2002年から本格的に開始した。5年間の同プロジェクトにかける国家予算は200億元(約3000億円)といわれている。
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  近頃は、「高麗も中国の王朝」だと言い始めているらしく、朝鮮人の国がいっしょになってこれに抗議しています。
  日本における「自虐史観」や、アメリカやオーストラリアが非難する「従軍慰安婦問題」と同様、このような過去をほじくり返す作業というのは、ほとんど全てが政治的意図を持っています。中国の意図は何かといえば、もうこれは朝鮮半島の領有しかありません。

  北朝鮮を取れば、中国は念願の日本海への港を手にするばかりでなく、やがては韓国も飲み込み(その作業が着々と進行中なのは●こちらの記事リンク で述べたとおり)、太平洋を間近に臨む場所に軍事拠点を得ることができるのです。

  中国はあの通り人口が多いだけでいつ四分五裂するか分からない国ですから、外に向かって拡大することで国内の不満をそらしたいという動機は常に持っています。チベットや東トルキスタンに対する政策などもそういう動機に基づくものです。対外進出の本質は、「国内問題を国外進出で解決する」ことに他ならないのです。

  北朝鮮には陸軍が110万人いますが、ソ連が崩壊した冷戦後は、これが鴨緑江を挟んで中国と真正面から向き合わなければならないという事態に陥りました。鴨緑江は●こちらのリンク にもあるように、冬になると歩いて渡れる川であり、普段も水位が低いので、とても要害とは呼べない代物です。

  北朝鮮の首脳部が「このままでは中国に食われるのではないか」と怖れたとしても何の不思議もありません。

  そこで、1994年に北朝鮮はNPT(核拡散防止条約)脱退を宣言するわけです。

  これもおかしなもので、なぜ秘密裏に核開発を進めて、突然「うちは核保有国なんです」という風にやらないのでしょうか。「北朝鮮はならず者だ」などとしたり顔でいう人がいますが、本当のならず者だったら、こんなに律儀に条約からの脱退を宣言して、核開発を大々的に宣伝するようなバカ正直な真似はしません(インドが核実験をしたタイミングを思い出すと良い)。
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(引用以上)
 
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