思考革命:問題意識発から可能性発へ
207443 近代国家ではなぜ武力革命が実現しないのか
 
志水満 ( 53 東京 会社員 ) 09/05/26 AM10 【印刷用へ
◇それはまず先進国はすでに
>武力によって統合された武力社会から人々の共認によって統合される共認社会となっていたからである。<9234

古代・中世・近世と続く武力中心の私権時代は終わりをつげた。先進国=近代国家となった。ここでいう近代国家とは富の拡大を領土拡大ではなく市場拡大に依存する国家と置き換えることが出来る。

>イギリスの議会勢力を支えていたのは、貿易などで資力を増してきた商人(金貸し)たちです。つまり国民の収入を形にした、借金を踏み倒されない制度を導入させ、その上で戦費調達に協力し、かつ戦争景気で儲ける、という金貸し支配の構造が確立されたわけです。現代に続く“国債”という借金制度も、金貸したちが巧に国家に侵食してつくしあげてきたのです。<204270

◇ではフランス革命は武力革命ではないのか?
まずフランス革命は王家の財政破綻からはじまっている。以下年表
>(リンク
・1786年
8月20日:財務総監カロンヌ、王家の財政破綻を宣言。
12月29日:名士会が招集される。
・1787年:三部会の開会(1789.05.05)2月22日 : 最初の名士会が開催。財政難を背景とした貴族への課税に反対。
5月:カロンヌの案と貴族が対立。会議が行き詰まりをみせる。
7月:パリ高等法院が三部会の召集を要求。
・1788年
6月7日:屋根瓦の日。グルノーブルで国王の軍隊に民衆が瓦や石を投げつける。
8月8日:国王ルイ16世によって、全国三部会の召集が布告される。
8月25日:ネッケル、再び財務総監に就任。
・1789年:フランス革命へ
1月:シェイエスが『第三身分とは何か』を出版。ベストセラーとなる。
5月5日:ヴェルサイユで三部会が開会。
6月17日:第三身分による国民議会設立の宣言。
6月20日:球戯場の誓い。第三身分議員を中心に、憲法制定まで解散しないことを誓う。同時に三部会閉鎖。
6月27日:国王が第一・第二身分(聖職者・貴族)に国民議会への合流を勧告。
7月6日:憲法制定委員会の設置。
7月9日:国民議会、憲法制定国民議会へと改称。
7月11日:ネッケル、大臣を罷免される。
7月12日:ネッケルの罷免を受け、パレ・ロワイヤルでデムーランが市民に「武器を取れ」と演説。パリ民衆が廃兵院を襲撃。
7月14日:バスティーユ牢獄が襲撃される。(フランス革命の勃発)
7月15日:パリ市長にバイイ、パリ国民衛兵隊司令官にラファイエットが選ばれる。
7月16日:ネッケル復職。
7月17日:革命が地方に波及。大恐怖(グラン・プール)始まる。
8月4日:封建的特権の有償廃止が決議される。
8月26日:「人間と市民の諸権利の宣言(フランス人権宣言)」が採択される。引用おわり
◇さらに
>ロスチャイルド関連の世界史1700〜1800<リンク
「自由・平等・博愛」を掲げるフランス議会が、ユダヤ人に平等の権利を認め、ナポレオンがゲットーを解体。迫害されていたユダヤ人たちは解放され、政治家、将軍、知識人、芸術家など社会の表舞台に躍り出ます。ロスチャイルド家は、一族であるモーゼズ・モカッタ銀行を通してフランス革命へ資金を提供しました。その他の資金提供者もダニエル・イツィッヒ、デヴィッド・フリートレンダー、ヘルツ・ガリビール、ベンジャミン・ゴールドシュミット、アブラハム・ゴールドシュミットといったユダヤ人銀行家たちでした。<

・フランス革命は国王の軍隊に民衆が石を投げるというように市民の武力革命という要素が強く語られている。そうだろうか。実は戦争で儲けようとする金貸しの意図が背景にあり、すでに私権の拡大という私権の共認によって統合される共認社会になっていたからこそ、この革命が成立したといえるのではないか。

・国際的な金貸しの登場により近代国家への脱皮が図られ、そのことにより武力革命が封じ込められたのは皮肉な結果である。同時に庶民や農民といった弱者が勝利する可能性がなくなったのだから。
 
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