脳回路と駆動物質
206407 反復練習は、小脳へ記憶される
 
村上祥典 ( 40歳代 島根 電気設計 ) 09/05/13 AM07 【印刷用へ
小脳は、運動機能を記憶します。
人類が言葉を話す時も、呼吸や口の動き、声帯の振動などの運動機能を使います。この運動機能は、子供の頃から無意識のうちに体で覚え無意識に日常使っています。

反復練習も、初めは大脳を使って行っていますが、反復により大脳の記憶が小脳へと移り、無意識に瞬間的に答えを出せるようになることが、最近わかってきたようです。

以下、脳のふしぎ、脳のしくみ リンク からの抜粋引用です。
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伊藤 みなさん野球は好きですか? バッターがどうしてピッチャーのボールを打てるのかを考えてみましょう。バッターがボールを打つというのは、非常に不思議なことなのです。
 ボールがピッチャーの手を離れてバッターに届くまでに0.2 秒しか時間がありません。ところが、ボールが飛んできたという目からの情報を脳が判断して、打てという指令を出し、体が動くまでに0.1秒かかってしまうのです。

高柳 ボールがピッチャーとバッターの真ん中にきたときに、バッターはもう運動を開始していないといけない。それでボールが打てるのですか?

伊藤 不思議ですよね。実は、見こみをつけて打っているのです。くりかえし練習しているうちに、ボールの「モデル」が大脳の中にでき上がる。実際のボールを見ないでも、大脳の中にあるボールのモデルを見ながら打つと本当のボールにも当たる。そういうことが起きていると、考えられています。
 さらにくりかえし練習していると、大脳の中のモデルが小脳に写し取られていきます。そうなると、小脳の中のモデルを見ながら打つことになります。大脳で起きるできごとは意識にのぼってくるのですが、小脳で起きるできごとは意識にのぼってきません。ですから、モデルが小脳に写し取られてしまうと、「見て打つ」という過程が無意識のうちに行われるようになってきます。だから、バッターはあまり意識しないでもボールを打つことができるのです。

高柳 小脳は、大脳で理解したことを自分の中に取りこんで本能的なものにするために、非常に重要なはたらきをしているのですね。

伊藤 最近では運動だけでなくて、ものを考えるときにも同じしくみがはたらいていると、考えられるようになってきました。みんなが学校で勉強をして考えぬいたことは、いつのまにか身についていて、何も考えなくても答えが出てきます。たとえば、かけ算九九を一生懸命に覚えてしまえば、「3 × 5 は?」と聞かれると、考えなくても「15」と答えが出てきます。練習を積み重ねたあとでは、小脳の中のモデルを使って瞬間的に、無意識のうちに計算できるためだと考えられています。

 どうして大脳と小脳の2 つがあるのかとても不思議だったのですが、少しずつ理解が進んできました。大脳のはたらきをくりかえし練習するうちに、小脳が肩代わりしてくれるようになる。そうすると、大脳は新しいことに使えるようになります。

(以上 引用)
 
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