もはや学校は終っている
205274 日本の作法ってすごい! 〜充足規範に貫かれている。
 
山田太郎 ( 31 千葉 会社員 ) 09/04/26 PM07 【印刷用へ
最近、作法の本を読みました。
きっかけは、職場で「座る姿勢が悪いよ」と言われたことだったのですが、読み進めていくと、作法の背後に流れる理や、相手やモノに対する想いの深さに感動してしまいました。
少し紹介してみたいと思います。

〜〜引用〜〜 書籍:小笠原流礼法で強くなる 日本人の身体 より

●無駄のない動きは美しい
>和室で襖(ふすま)や障子を開けるとき、あなたはどうするでしょう?
引き戸である襖を左から右へ開ける際に、両手で開けようとすると、引き始めでは右手の上腕部の筋肉を使い、体の中央を過ぎると、逆に左手の上腕部の筋肉を使うことになります。すると襖には斜めに曲がった力が加わり、襖はしだいにゆがんでゆきます。
まずは、左手で襖をあけ、体の正面で手を替えて右手で開くというのが、腕の筋肉に沿った無駄のない動きであり、物を大切にする所作でもあるわけです。

>和室を移動する際に敷居を踏まないというのも、敷居と柱が日本建築を支えている要だからです。
歩くたびに敷居を踏んでいると、敷居はゆるみ、天井も下がってきます。
物の機能を損なわないように、また体の必要最低限の機能を使うことが、結果的に美しい動きに繋がるのです。

●お辞儀の作法
>礼をするときは、ゆっくり息を吸いながらお辞儀をし、吐く息だけその姿勢でとどまり、また、息を吸いながら起き上がってみてください。
呼吸は誰でも一定ですから、わざわざ時間を数えたりしなくても、呼吸に合わせてお辞儀をすれば、状態を倒す時間と起こす時間は同じになります。おのずと、ゆったりとしてスムーズな礼になるのです。なめらかで、かつ美しい動作をする秘密は、動作に呼吸を合わせるのではなく、呼吸に動作を合わせるのです。

>相手の「呼吸に合わせること」は相手と「心が通うこと」に通じるのです。日本語には「息が合う」「息を合わせる」という言葉があるように、相手に呼吸を合わせられれば、「この人とは気が合うな」という好印象を持ってもらえます。

●食の作法
>菜を食べたら、ご飯、汁、ご飯と食べて、別の菜を食べるのが正しい作法
おかずの間に必ずご飯をはさむことによって、おかずの味や香りが混ざらず、おいしくいただけます。
>このような、バランスのいい食べ方をすると「食べ物が発酵しやすく消化にもいい」胃の中で食物が層状になって、消化に必要な各種の酵素も、より活発に働くきます。

口を閉めたまましっかりと噛んで食べる習慣がつくだけで、適量で満足でき、必要な栄養を吸収できるようになるでしょう。
また、背中を丸めた姿勢は胃腸を圧迫しますから、背筋を伸ばして正しい姿勢でいただくことも、胃腸に負担をかけずに消化を助けることにつながるわけです。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜なるほど。って感じではないですか?
まだまだ紹介したいことは沢山ありますが、
私が思っていた作法とは、ああしてはいけない、こうしてはいけない、と堅苦しいものでした。
しかし、実際は、こうしたら相手が気持ちよく過ごしてくれる。モノが痛まず、長持ちする。健康でいられる。
などといった、日本人が長い年月をかけて培った、充足規範であることがわかりました。

小笠原流の作法の本、興味がある方は是非、読んでみてください。おすすめです。
 
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