日本人と縄文体質
204936 九州王朝説の根拠(1)〜古田説からの紹介
 
田野健 HP ( 48 兵庫 設計業 ) 09/04/22 PM08 【印刷用へ
学会では異説ではあるが古田武彦氏の唱える九州王朝説を紹介しておきたい。全てを肯定することはできないが、九州と近畿の関係を見ていく上で何らかの大きな勢力が弥生時代には九州地方を統合し、その後六世紀までヤマトと併存又は制圧する関係で残っていたと設定する必要があるように思う。

以下、「サルでもわかる日本古代史2」リンクより抜粋

■以下のことから、漢代から代々中国に朝貢していたのは九州の大王であり、日本列島を代表して中国・朝鮮と交流・交戦していたのも九州だったと考えられる。

1)広開土王碑、『三国史記』等の倭・倭人関連の朝鮮文献、『日本書紀』によれば、倭は百済と同盟した366年から「白村江の戦い(663年)」までの約300年間、ほぼ4年に1回の割合で頻繁に朝鮮半島に出兵している。

2)ヤマト王権にはこれらの軍事活動に対応する記録は存在せず、ヤマト王権の大王が畿内を動いた形跡もない。通信手段が未発達な古代にあって朝鮮半島で戦うには、司令部は前線近くの北部九州に置かなければ戦闘に間に合う適切な判断や指示は下せない。

3)政治、祭事、軍事が未分化の時代、必然的に王は司令部のある北部九州に常駐することとなる。つまりヤマト王権とは別の倭王が北部九州に常駐し、そこに倭の首都があったことになる。

4)中国の正史によると、漢代から倭は代々使者を中国に送ったり迎えたりしているのに、『日本書紀』、『古事記』には遣隋使以前に中国へ使節を送った記録も、迎えた記録も無い。また、倭は長い交流を通じて中国の社会制度・文化や外交儀礼に詳しいはずなのに、初期の遣隋使派遣では、ヤマト王権は外交儀礼に疎く、国書も持たず遣使したとされる(第1回遣隋使派遣は『日本書紀』に記載がなく『隋書』にあるのみ、また『日本書紀』では遣隋使のことが「遣唐使」となっている)。

5)遣隋使・遣唐使とこれに随伴した留学生達によって、畿内ヤマトに中国の社会制度・文化の多くが初めて直接伝えられたとされていることから、遣隋使・遣唐使以前は畿内ヤマトには中国の社会制度・文化は殆ど伝わっておらず、倭と畿内ヤマトとは明らかに別物である。遣隋使・遣唐使が畿内ヤマトと中国との初の直接交流である。

6)倭は朝鮮半島で数世紀に渡って継続的な戦闘を続け、「白村江の戦い」では約1千隻の軍船・数万の軍勢を派遣し唐の水軍と大海戦を行うなど、高い航海術・渡海能力を有していたと考えられるが、この倭国軍に比べ、ヤマト王権の派遣した遣唐使船の航海の成功率は50%程度しかなく、航海技術が極めて稚拙である。これも王朝が交代し航海技術が断絶した為である。
 
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204942 九州王朝説の根拠(2)〜ヤマト王権は九州から移動して成立した!? 田野健 09/04/22 PM09

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