学者とマスコミが人類を破滅に導く
203241 学校で習った間違った江戸時代観
 
大嶋洋一 ( 46 福井 電気・情報設計 ) 09/03/31 PM00 【印刷用へ
江戸時代を考える
リンクというサイトに、江戸の実態を知る上で興味深い記事がありましたので、紹介します。


●生かさぬよう殺さぬよう
徳川家康は『百姓は生かさぬよう殺さぬよう』と言ったと言われるが、家康の腹心だった本多正信の書物では『百姓は財の余らぬように、不足になきように治むる事道也』とあり、寧ろ無欲とか、質素さを大事にという道徳を説く目的があったようです。

●『百姓』ということばの意味
百姓とは農民のことではなく、商業や手工業、漁業など、支配層が統治の対象とする人々を包括的に呼んだ名称である。百姓=農民という意味になったのは、江戸時代以降のことで、百姓=貧民とう特定のイデオロギーにとらわれた人々によって持ち込まれた可能性が高い。

●一揆は禁止されていた?
一揆は江戸時代に禁止されたと言われているが、村の権利を脅かすような支配には一致団結して抗議する例も多々あったそうだ。基本的には村は支配者との取り決めのもとに、自分たちで掟をつくり、動くという考え方は脈々と残っていたようだ。彼らにとって支配者側の横暴を許さないというやり方も社会秩序形成の一つだった。

●享保の改革を皮切りに定免法などの租税強化があった?
享保の改革で課税が強化されたと言われているが、そうでない、という証拠がたくさん見つかっている。寧ろ、年貢米を納めればかなり自由が利き、新田開発や米以外の作物を作ることが可能になったり、寧ろ可能性収束の一つでもあったようだ。

●士農工商という固定された身分社会だったのか
江戸時代は士農工商という厳しい身分制社会だった、というのが定説だが、武士の下に同格で町人と百姓がいたというのが実態だった。また、かなり上級の武士以外は、町人・百姓との間の往来は想像以上に多かったようだ。士農工商という言葉は明治になってから使われ始めたもの。

●法律について
『慶安御触書』や『田畑永代売買禁止令』など、百姓・町人に対して出された禁令をもって身分差別的な統治が行われていた証拠とする、という考え方があるが、実際は法律というよりも、道徳という意味合いが強い文章だったらしい。これよりも、自分たちで作った掟、例えば山の利用法や水の分け方など、抜け駆けを許さない、というようなことを皆の合意事項とし、遵守を監視したというのが実態。



これらを読むと、これまでの我々が教科書等で知りうる江戸時代とはだいぶ異なる実態ではなかったかと思われます。

西洋のような一方的な支配形態とは異なり、社会秩序の維持という目的では、寧ろ共同体を中心とした規範が中心的で、その中で庶民は一定自由に組織運営に参加していたのではないかと思われます。
 
  List
  この記事は 202478 への返信です。
  この記事に対するトラックバックURL  http://www.rui.jp/tb/tb.php/msg_203241
  ※トラックバックは承認制となっています。

[過去の記事へ]
[一覧へ戻る] [新しい記事へ]


◆実現論本文を公開しています。
 実現論 : 序  文
 第一部 : 前  史
 第二部 : 私権時代
 第三部 : 市場時代
 第四部 : 場の転換
 参考文献

 必読記事一覧
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
大転換期の予感と事実の追求
実現論の形成過程
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(1)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(2)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(3)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(4)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(1)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(2)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(3)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(1)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(2)
1.これから生き残る企業に求められる能力は?
2.私権圧力と過剰刺激が物欲を肥大させた
3.市場の縮小と根源回帰の大潮流
4.共認回帰による活力の再生→共認収束の大潮流
5.自我と遊びを終息させた’02年の収束不全
6.同類探索の引力が、期応収束を課題収束に上昇させた
7.情報中毒による追求力の異常な低下とその突破口
8.大衆支配のための観念と、観念支配による滅亡の危機
9.新理論が登場してこない理由1 近代観念は共認収束に蓋をする閉塞の元凶となった
10.新理論が登場してこない理由2 専門家は根本追求に向かえない
11.学校教育とマスコミによる徹底した観念支配と、その突破口(否定の論理から実現の論理への転換)
12.理論収束の実現基盤と突破口(必要なのは、実現構造を読み解く史的実現論)
近代思想が招いた市場社会の崩壊の危機
新理論を生み出すのは、専門家ではない普通の生産者
現実に社会を動かしてきた中核勢力
私権時代から共認時代への大転換
市民運動という騙し(社会運動が社会を変えられなかった理由)
民主主義という騙し:民主主義は自我の暴走装置である
統合階級の暴走で失われた40年
大衆に逆行して、偽ニッチの罠に嵌った試験エリートたち
新理論の構築をどう進めてゆくか

『るいネット』は、45年の実績を持つ起業家集団・類グループが管理・運営しています。るいネットワーク事務局(Tel:0120-408-333, E-mail:member@rui.ne.jp