脳回路と駆動物質
20306 ドーパミン神経が引き起こす「快」とは何か?1
 
斎藤幸雄 HP ( 38 愛知 建築士 ) 02/01/09 AM01 【印刷用へ
ドーパミン回路は「快」を引き起こすと言われますが、このことは薬物によりドーパミン作用を刺激してその働きを強めそれが「快」を引き起こすことや、ドーパミンが過剰に分泌されると躁病になることからだと思います。

しかし、それらは言わば異常な状況でのドーパミン神経の働きで、自然な状態とは言えません。そのような脳へのアプローチは、技術的な限界もあり「刺激を与えて反応を調べる」という、脳の能動的な側面でのアプローチです。

本来、欠乏意識と状況認識の直結した実現回路により可能性を模索するという、適応する為の能動的な脳の側面からは、程遠いものといえるのではないかと思います。

そこで、最近では自然状態でドーパミン神経回路がどんな働きをしているのか、二つの方向の研究がなされているようなので紹介します。

実験(1)腹側被蓋野に始まって側坐核に終わるドーパミン神経、これが自然な状態ではどんな時に活動するのかが、電極を挿して詳細に調べる。

この実験ではネズミが使われ、レバーを押すと皿にコンデンスミルクが少量出てくるようにした箱に入れられます。そして、何秒か待たせて、待った後レバーを押すとミルクがもらえる。

この実験では、コンデンスミルクを舐めているときはすごく喜んでいるはずなのに、ドーパミンの放出量がヒュッと下がる。そして次のレバーを押しに向かってだんだんと上がっていく。そしてまた、レバーを押してコンデンスミルクを舐めると下がる。

つまり、欲しいなと思い始めたときにぐっと上がってきて、おいしく舐めている時には下がってくる、という結果が出ています。

 
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