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202718 |
コップ2杯の海水が飲めますか?〜カップラーメンの危険性〜 |
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久保田彰子 ( 31 福岡 OL ) |
09/03/23 AM08 【】 |
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>カップラーメンのスープは、ほぼ100%が人工物質。(113127)
たしかに、そうだと思います。その詳しい中身について、『食品の裏側』の著者:安部司さんの新刊『なにを食べたらいいの?』から、カップラーメンに焦点をあてて引用(一部要約)して紹介したいと思います。
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◆カップ麺は「煮えて」いるのではなく、「戻って」いるのでもなく、「ふやけて」いるだけ!
保存食の一つに「ソーメン」がありますが、ソーメンは生のまま干して、水を飛ばす。だから食感もあるし、カビもあまり生えない。まさしく、伝統に育まれた日本人の知恵です。
それに対して、カップ麺は味を付けた麺をゆでたり蒸したりして、そのゆでた麺の水分を飛ばすために、およそ120度〜130度の低温の油であげててんぷら状態にします。要は水さえ飛べばいいのです。容器に入る形の塊にして揚げ、その後で容器や袋に詰めます。だから、お湯を注げばすぐに「ふやけ」ます。「煮えて」いるのではなく、「戻って」いるのでもないのです。
◆見落とされている「油」の問題。
小学生の男の子が、大好きな即席麺を食べたときに、何グラムの油を摂ることになるのでしょうか?500〜700kcalのインスタントラーメンに含まれる油の量は22〜30gです。
「ポテトチップスはだめ、油が多いから。」確かに、舌に感じるくらいなので、油が多そうです。しかし、ポテトチップスで30gの油を摂ろうと思ったら、大袋1袋(85g)食べることになります。ちょっと一袋食べるのは難しいですよね。しかし、カップ麺では摂れてしまいます。
◆コップ二杯の海水が飲める?
日本では、一日の塩分摂取量を、成人男性で10g、女性は8g以下を目標にしようとしています。カップラーメンの栄養成分表に、例えば、ナトリウム4.6gとあるとき、このカップラーメンに含まれる、食塩相当量は、何gになるのでしょうか?前述のナトリウム量に2.5をかけると食塩量の目安になります。結局、カップ麺一食で、11.5gの食塩を摂ったことになります。
私の講演会ではいろいろと体験してもらいます。
食塩10gを計って、500ccの計量カップに入れてみます。大さじ1杯弱くらいですから、「え、こんなもんですか」とみんな言います。
「お父さん、好きなだけ水を入れて一口飲んでみてください。」
そうして半分くらい水を入れると、溶けるので、味見をしてもらいます。
「わ、しょっぱい!」
そうです。10gの食塩を溶かした300ccの水は海水よりも濃いのです。100ccに含まれる食塩は2.8gなので、海水300ccに含まれる食塩は、役8.4gです。
先ほどの実験では、水を500ccまでいっぱい入れて、やっと飲めるかどうかです。うがいをするにも少し塩辛いはずです。塩分2%の食塩水ですから。
でも、子供は簡単に飲んでしまいます。海水コップ二杯分の食塩を摂るのです。なぜ、10gという成人男性の一日分の塩摂取量を一食で摂ってしまうのでしょう。それは、添加物をベースにした濃い味に変化しているからです。
大量の食塩に、グルタミン酸ナトリウムに代表される化学調味料を複数加えます。調味料(アミノ酸等)と表示されます。たんぱく加水分解物でコクをつけ、豚やチキンのエキス類を加えてとんこつ味やチキン味にしつつ、さらに香辛料で刺激的な味にする。
こうして、私たちの味覚は麻痺していきます。
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子供も大人も、塩分・油分をいとも簡単にこれだけ摂ってしまうなんて、とても恐ろしいです。そして、塩分や油分を「おいしい」と感じるため、やめられないところに添加物の魔力が潜んでいます。
しかし、いかなる魔力におかされようとも、こうやって数字化して計ってみると、冷静にその危険性と立ち向かうことができそうです。自分のお子さんや、周りの方などで、カップラーメンの魔力にとりつかれている方がいたら、教えてあげてください! |
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