暴走する悪徳エリートの所業
202542 【落日燃ゆ】 NHK対朝日 政争ドラマ合戦!?
 
竹村誠一 ( 30代♂ 長野 営業 ) 09/03/20 PM01 【印刷用へ
>ドラマでの悪玉は吉田茂。これが現在の麻生太郎に繋がり、善玉の廣田弘毅のイメージは次期首相と目されている与謝野馨ではないだろうか?<(202519

与謝野のイメージ戦略として「落日燃ゆ」の広田弘毅というわけですね。

確かに、従来は城山三郎が「落日燃ゆ」で描いた広田像(ex.軍部の暴走を止められず、極東軍事裁判で文人として唯一処刑された悲劇の宰相)が、ステレオタイプ的に人々の間に浸透・定着していました。

しかし一方で、広田の実像は最近出版された「広田弘毅―「悲劇の宰相」の実像(中公新書・服部龍二著)」(2008年)等によって、次第に変わりつつあります。

その実像とは、
・少年のころには軍人志望で、士官学校へ願書まで出したことがある。

・日清戦争後の賠償で遼東半島を支那に還付したのを見て、外交官志望に転じた。

・頭山満の玄洋社の流れをくむが、それほど右翼的ではない。

・はっきりしない性格から、軍部もロボットにするつもりで賛成した。

・軍部の圧力に抗しきれなかったというよりも、迎合的であった。

・極東裁判に臨んだときも、死に対しての心の揺れがあった様だ。
というもの。

そして、これらの事実から見えてくるのは、確かに麻生でも小沢でもなく、まさに与謝野に近い、左右勢力の間で揺れる(扱い易い)人物像に他なりません。

今回のテレビ朝日のドラマ「落日燃ゆ」(202381)が、原作に忠実にその実像に触れず、悪者:吉田茂(麻生の祖父)vs善者:広田弘毅という構図で描いているとすれば、同じく最近NHKで放映されたドラマ「白州次郎」の中で、吉田茂が「影の部分を完全に隠して光の部分のみを強調する」(202337)形で描かれているの非常に対照的です。

つまり、従米派が与謝野を持ち上げる地ならしとしてこのドラマ「落日燃ゆ」を放映したと見てもおかしくありません。

まさに、いまやテレビは政争ドラマ合戦の様相を呈していると言えます。

以下、広田の実像をコメントした参考サイト:
※「小説吉田茂」クリック20世紀 リンク
※「昭和史発掘(12)」クリック20世紀 リンク
※「広田弘毅―「悲劇の宰相」の実像 あやさんネット」 リンク
※「広田弘毅―「悲劇の宰相」の実像 (中公新書) Join Our Busy Boxing Message Board Today」リンク
※「広田弘毅―「悲劇の宰相」の実像 週間朝日」 リンク
 
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