市場は環境を守れない、社会を統合できない
202513 「市場は環境を守れない、社会を統合できない」の事例
 
磯貝朋広 ( 36 奈良 技術者 ) 09/03/20 AM01 【印刷用へ
最近の日本のエネルギー事情を調べて『?』と思ったことがありました。
なんと、発電に利用される石炭の量がここ数年で倍増しているのです。
(↓1970年〜2004年 日本の産業分野別石炭消費量の推移)
リンク

石炭は石油より『 CO2 』 を多く排出すると言われています。
にも関わらず、京都議定書が採択された1997年以降も、そんなことお構いなしで、石炭による発電消費量はうなぎ昇りです。

なぜ、こんなことになっているのでしょうか?
ネットで調べてみると、その答えがありました。

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>電力の自由化などの影響で、電力会社や新しく発電ビジネスに参入した企業などの発電事業者は、ここ10年間で価格の安い石炭の利用を増やし、二酸化炭素の排出が多い石炭による発電量が倍増していることが、大学の調査で明らかになりました。
 これは、千葉大学の倉阪秀史教授の研究グループが発電事業者の石炭利用量を業態別に 調べたものです。それによりますと、電力市場の自由化が導入された平成7年当初、電力会社の石炭使用量は2200万トン、電力会社に電力を卸す事業者が1900万トンでした。
 それが、おととしには電力会社は2倍を超える5000万トン、電力の卸し事業者も50%増加の2900万トンになったうえ、電力市場の自由化が進み、新規に参入した事業者も630万トン使用していることがわかりました。
 発電量に占める石炭火力の割合は26%と10年程の間に倍増しており、二酸化炭素の排出量はおよそ2億トン、国全体の16%を占めるまでになっています。(NHK ONLINE 2008年6月1日)
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つまり、電力の販売が自由化され、エネルギー供給会社以外でも電力を販売することが可能になり、「電力をできるだけ安く作らないと利益が確保できない」という市場原理が働いたからです。

「地球温暖化の原因はCO2にある」この真偽は明らかに『偽』だと思いますが、現段階の社会的共認は「CO2は減らすべき」です。なのにこんな状態になっているのです。

『市場は環境を守れない、社会を統合できない』

まさに、このお題にふさわしい事例です。
 
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