日本を守るのに、右も左もない
202478 共認原理に立てる、日本人の強さ
 
根木貴大 ( 34 静岡 営業 ) 09/03/19 PM09 【印刷用へ
>でも、この外国人記者には理解出来ない。

ピリング氏の記事を読んで、率直に「切れ味が悪い」と思った。
日本人の本質を掴みあぐね、結果”シュール”という言葉を持ってしか表現する事ができなかったのではないか。なぜ、彼には理解できないのか?

彼らの歴史を見れば、国の成り立ちに始まり、これまで市場資本主義の下で行なわれてきた経済活動、それらを支える活力構造の中心軸には、常に私権原理があった。言い換えればそれは、異なる原理で社会を統合し、牽引してきた成功体験が彼らにはないことを意味している。
だから彼らには、”行過ぎた”市場経済に警鐘を鳴らすことはできても、市場資本主義とその根本にある私権原理のパラダイム自体に対して疑問を投げかけ、否定することはできない。ただ一つ絶対化された成功体験には、もはやしがみつくしかない。違和感は捨象され続け、異なる原理・パラダイムに可能性を見出す機会は失われる。

また上記は、一方でなぜ私達日本人が市場資本主義に対して違和感を持つのか、いや”持てる”のか、という問いに対する答えを示唆している。
永らく共同体的な社会の中で生きてきた歴史を持つ私達の潜在思念には、私権原理にかわる活力構造の中心軸=共認原理が今も色濃く残っている。内に比較できる、かつ可能性が感じられる要素を備えているからこそ、違和感を持つことができる。
私達は既に、心底で可能性を捉えている。必要としているのは、市場主義にまみれた経済の延命策などではなく、新たな可能性を実現態へと昇華させるための、明快な認識だ。

>今の日本には確かに危機感よりも、昔を懐かしむ強いノスタルジアのにおいがたちこめているという。

決してそうではない。現在の危機感が高まるほど、新しい経済の形、社会の形を模索する動きは広がる。共認原理に立てるからこそ探索・追求の活力は生まれ、歴史的過去の社会構造は全て、追求テーマとなりうる(その一例が、”江戸への想い”≒江戸時代に実現されていたと言われる、循環型社会の有様)。
単に昔を懐かしんでいるわけではない。『その時代から何を学ぶか⇒古から現在、その先をも貫く普遍の原理・構造とは何か』が、常に意識の中軸にある。

私権原理にかわる、もう一つの原理=共認原理に基づいた社会を、私達の祖先は既に築き、成功体験を重ねてきた。この事実が何よりも、私達日本人の強み=実現基盤になる。


 
  List
  この記事は 202046 への返信です。
  この記事に対するトラックバックURL  http://www.rui.jp/tb/tb.php/msg_202478
  ※トラックバックは承認制となっています。

 この記事に対する返信とトラックバック
227001 共認原理の再生は日本から☆ みかん 10/02/22 PM10
日本人の可能性 〜市場社会が終焉しようとしている今、求められる日本人の共同性〜 「縄文と古代文明を探求しよう!」 10/01/02 PM09
211156 世界に誇れる日本の相互信頼社会〜人類の一歩先を歩む「日本人」 猛獣王S 09/07/20 PM00
203241 学校で習った間違った江戸時代観 大嶋洋一 09/03/31 PM00
203068 「日本人であることに誇り」8割〜日本の歴史や文化・芸術に誇りを感じる若者増加の傾向 猛獣王S 09/03/28 PM10
202696 「麻生も小沢もない!」と日本青年会議所が立ち上がる 狒狒 09/03/22 PM09

[過去の記事へ]
[一覧へ戻る] [新しい記事へ]


◆実現論本文を公開しています。
 実現論 : 序  文
 第一部 : 前  史
 第二部 : 私権時代
 第三部 : 市場時代
 第四部 : 場の転換
 参考文献

 必読記事一覧
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
大転換期の予感と事実の追求
実現論の形成過程
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(1)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(2)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(3)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(4)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(1)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(2)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(3)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(1)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(2)
1.これから生き残る企業に求められる能力は?
2.私権圧力と過剰刺激が物欲を肥大させた
3.市場の縮小と根源回帰の大潮流
4.共認回帰による活力の再生→共認収束の大潮流
5.自我と遊びを終息させた’02年の収束不全
6.同類探索の引力が、期応収束を課題収束に上昇させた
7.情報中毒による追求力の異常な低下とその突破口
8.大衆支配のための観念と、観念支配による滅亡の危機
9.新理論が登場してこない理由1 近代観念は共認収束に蓋をする閉塞の元凶となった
10.新理論が登場してこない理由2 専門家は根本追求に向かえない
11.学校教育とマスコミによる徹底した観念支配と、その突破口(否定の論理から実現の論理への転換)
12.理論収束の実現基盤と突破口(必要なのは、実現構造を読み解く史的実現論)
近代思想が招いた市場社会の崩壊の危機
新理論を生み出すのは、専門家ではない普通の生産者
現実に社会を動かしてきた中核勢力
私権時代から共認時代への大転換
市民運動という騙し(社会運動が社会を変えられなかった理由)
民主主義という騙し:民主主義は自我の暴走装置である
統合階級の暴走で失われた40年
大衆に逆行して、偽ニッチの罠に嵌った試験エリートたち
新理論の構築をどう進めてゆくか

『るいネット』は、46年の実績を持つ起業家集団・類グループが管理・運営しています。るいネットワーク事務局(Tel:0120-408-333, E-mail:member@rui.ne.jp