日本人と縄文体質
202360 日本の時代がやってくる=「日本は近代の世界に大きな文化的影響を与えた国である」(1/2)
 
丸一浩 HP ( 知命 滋賀 農業 ) 09/03/18 AM03 【印刷用へ
■ここ数年、ブログやメルマガに日本人の共同性や本源性、日本の社会システムの素晴らしさや可能性を紹介する記事が増えている。
 その理由は
>もう欧米が示すモデルに答えはない、と潜在思念が捉えているということか。(202046「市場主義の行き詰まりに日本人は江戸を想う」)
の通りだと思う。

 「日本は全て遅れていたし今でも遅れている。」「欧米諸国こそが将来実現すべきモデルである。」と言うような固定観念があるように思います。
 しかし、事実は全く逆である=「日本は近代の世界に大きな文化的影響を与えた国である」と言う記事を紹介します。
 決して自己讃美ではない、事実に基づく分析と評価から生まれる「日本と日本人」は次代の可能性モデルであり、人類的期待だと思う。
●参考↓
「日本人と縄文体質」秀作リンク
「日本人と縄文体質」佳作リンク
〜以下引用〜
日本の時代がやってくる リンク  Date : 2009/03/12 (Thu)
●日本ほど世界のなかで、美意識が発達している国はない。
 日本は19世紀後半から、ヨーロッパ美術界に深奥な影響を及ぼした。ジャポニスムとして知られるが、ルノワール、ピサロ、ロートレック、ドガ、モネ、ゴッホ、ゴーギャン、ロダン、ムンクなど、おびただしい数にのぼる作家を魅了した。
 これらの作品には、それまでの西洋にとって衝撃的で、斬新だった浮世絵版画の構図を、そのまま用いたものが多い。浮世絵版画によって触発されて、西洋美術が変わった。ジャポニスムの波は、陶磁器から、皿、カップなどのテーブルウェア、工芸品、服飾、壁紙などの室内装飾、造園までを洗った。

 日本は20世紀に入ると、近代建築に大きな影響を及ぼした。ブルーノ・タウト(1880年〜1938年)が伊勢神宮の内宮を訪れて、外容と内容が完全に一致しているのに驚いて、「稲妻に打たれたような衝撃をうけた」と記したことは、日本でもよく知られている。
 それまでの西洋建築といえば、外装(ファサード)がまるでデコレーションケーキのように、飾りたてられていた。20世紀に入ると、外容と内容が一致した、鉄筋とガラスを用いた機能的なビルが生まれるようになった。
 日本の強い影響を受けた建築家として、チェコスロバキア出身のアドルフ・ルーズ(1870年〜1933年)と、オーストリアに生まれ、アメリカで活躍したリチャード・ジョセフ・ノイトラ(1892年〜1970年)も、有名である。
 ノイトラは来日して、桂離宮などの建築を訪れて、「私の空間の処理と自然に対する感性と、完全に一致した。私は生涯求めたものに、出会った」と嘆じた。
 タウトは著書のなかで、「ヨーロッパへの日本の影響は甚大だった。今日の近代建築が世に出たころ、ヨーロッパの建築に最も強い推進力を加えたのは、大きな窓や戸棚を持ち、純粋な構成を有する、簡素で自由を極めた日本住宅だった」と、述べている。
 虚飾を省いた機能的な西洋家具も、日本の影響を強く受けている。日本は近代世界の美の師となった。

 この20年ほどのことだが、私は海外でヌーボークジン(フランス語で「新料理」)を振舞われると、ほっとする。前菜、スープ、魚、肉、デザートの基本的な西洋料理のコースにかわって、メインコースとして凝った、少量の料理をあしらって、5、6点供される。ヌーボークジンは、日本の会席料理を模倣したものだ。
 私たちにとっては当たり前になっているが、日本では四角、長方形、六角形とか、紅葉(もみじ)や、瓢箪(ひょうたん)の形をした、さまざまな皿が用いられてきた。だが、海外のどこへ行っても、皿といえば、円形か、楕円形のものしかなかった。いまでは、四角の皿が珍しくない。
 日本料理はまず目で堪能する。素材の色や、形の組み合わせに配慮して、しつらわれる。

 夏目漱石は『草枕』のなかで、主人公にこういわせている。
 「一体西洋の食物で色のいいものは一つもない。あればサラドと赤大根位なものだ。滋養の点からいったらどうか知らんが、画家から見ると頗(すこぶ)る発達せん料理である。そこへ行くと日本の献立は、吸物でも、口取(くちとり)でも、刺身でも物(もの)奇麗(ぎれい)に出来る。(略)一(ひと)箸(はし)も着けずに、眺めたまま帰っても、目の保養からいえば、御茶屋へ上がった甲斐(かい)は充分ある」
 もちろん、西洋料理や、中国料理や、朝鮮料理、インド料理などの海外の料理もそれぞれ、それなりの味わいがあるが、見たところを配慮することがない。

 最近のジャポニスムといえば、日本のコミックマンガが模倣されて、日本語のmangaが、英語、ヨーロッパ諸語の仲間入りしている。
 それまでの西洋のコミックは、ミッキー・マウスであれ、スーパーマン、スパイダーマンであれ、登場人物がどのコマのなかでも、同じように描かれていた。日本のコミックは、浮世絵芸術の大胆な構図の流れを汲んでいる。

 衣食住についていえば、食である日本料理は素材の味を重んじるから、手間隙(てまひま)をかける料理としては簡素なものだ。建築についても、西洋や、中国の壮麗な建築物と較べれば、やはり簡素なものである。

 しかし、衣をとれば、能衣装や花嫁衣裳と、中国の皇妃や、ヨーロッパで妃や女官たちが着ていた衣装と較べれば、日本のほうが絢爛豪華である。包装についても、同じことがいえる。日本文化は包むことについては、世界を圧倒している。
〜続く〜
 
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