アメリカ:闇の支配構造と略奪戦争
200000 オバマ政権は、ブッシュ政権と劇的に違うことは出来ない
 
大西敏博 ( 50歳代 和歌山 会社員 ) 09/02/18 PM00 【印刷用へ
ビル・トッテン氏が別のコラムで、オバマ大統領は、ブッシュの政策に「反対だ」というのではなく、ブッシュのやり方を「下手だ」と批判しているにすぎないのです、と言ってますが、オバマ大統領は誰の利害を重視しているのでしょうか。

温故知新(リンク )より

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オバマ新大統領の就任演説は、選挙演説と同じく具体的な計画が語られることはなかった。初めてのアフリカ系アメリカ人が大統領になったということから、「希望」や「変革」という言葉が不自然なほど強調されたが、具体的に国民に語られたのは、これからは苦しい時代を耐えなければならないということだった。

■「黒人が後始末」
 先日アメリカの友人から、あるジョークが送られてきた。“チェンジ”を連呼するオバマが「変わらないことがある…」と苦笑し、それは「アメリカは昔から、白人が汚したものを黒人が後始末をしなければならないこと」と発言する、というものだ。

 アメリカの歴史上最も深刻なものとなりうる金融危機で、ブッシュはじめ頂点にいた人は誰一人として責任を取ることなくワシントンを去り、その後で自分が大統領に就いたことを揶揄(やゆ)したものだ。

■誰の利害の代弁者
 一般のアメリカ人が家や仕事を失う危機に直面している一方で、ウォール街には数兆ドルの公的資金が投入され、損害を出した経営者は大金を手にしているという事実を見れば、オバマ大統領の真偽がわかる。リーダーは言葉ではなく、その行動で評価されなければいけないのだ。

 大統領就任式への献金者リストを見ればそれは一目瞭然(りょうぜん)だ。オバマは企業献金を禁止したが、それでも個人からの献金は受け取った。パブリック・シチズンという選挙資金の問題を監視する民間団体の調べによれば、集まった約三十一億円のうちおよそ二十四億円は、約二百人の大口献金者からだったという。そこにはシティグループ、リーマン・ブラザーズ、UBSアメリカ、ゴールドマンサックスといったウォール街の経営者が名を連ねたのだから、オバマ大統領が誰の利害を重視しているか問うまでもない。

 そして具体的に行動で示しているのは、アメリカはこれからもテロとの戦いを継続するということだ。一月末、アフガニスタン東部ではアメリカ軍の軍事作戦で民間人十六人が殺害された。オバマは以前からアフガニスタンへの派兵を三万人増やすと公言し、昨年十二月には、カンダハール空軍基地に三億ドルをかけて宿舎や発電所などを建設することが明らかにされている。

 これらはすべてアフガニスタンに平和を築くためで、テロを起こし、罪のない人を殺害する者をアメリカは許さない、とオバマ大統領は言う。

 テロとは二〇〇一年九月十一日のことだろうが、ハイジャック犯人は全員がサウジアラビア人で、計画はアメリカとドイツで立てられたことがわかっているし、アフガン戦争が始まって以降、米軍によって殺された数千人のアフガニスタン人のうち、私の知る限りでテロと関係する人は一人もいないのに、それでもオバマ大統領はアフガニスタン攻撃を指令し続ける。

■パイプラインを守る
 イラクの石油はアメリカはじめ多国籍企業の手中に渡った。ソ連の崩壊以降、アメリカの石油会社は中央アジアと旧ソ連の天然ガスと石油に目をつけてきた。そのためにアフガニスタンからパキスタン、インドに続く石油パイプラインを建設することは、二〇〇一年以前からのアメリカの戦略だった。

 テロとの戦いという永遠に終わらない戦争をつくりあげ、米軍基地を造ってパイプラインを守る。例えそのために多くのアメリカ兵やアフガニスタン人が犠牲になっても。それがオバマ新政権の重要な使命なのだ。

 なぜなら変わったのは大統領の顔だけで、アメリカを支配する者は変わっていないから。演説のうまさではなく行動を見ればそれは明らかだ。

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