学者とマスコミはグルで頭脳支配
199631 支配者たちは「大衆には考える力がない」と思っている 〜支配を打ち破るには、その現状認識が第一歩!〜
 
春風 ( 20代 京都 社会人 ) 09/02/13 PM03 【印刷用へ
現代のメディアプロパガンダの祖とも言われているエドワード・バーネイズの著書『プロパガンダ教本』では、プロパガンダの大前提となっている認識が語られている。
バーネイズはその著書の末尾の章で「この世から、プロパガンダが消えてなくなることは決してあり得ない。」(p225)と述べているが、その前提となる考え方が、同書の第一章に記されている。

(以下、『プロパガンダ教本』pp29-32をまとめ引用)

現代社会における集団生活の秩序を失わないようにするために、"姿の見えない統治者"の存在が必要である。
なぜなら、すべての人間が、様々な問題に含まれる政治的、経済的、道徳的な雑多で小難しい情報の是非を自分で判断するのは不可能だからだ。すべての人間が、何の助けもなく自分自身の力で決定に至ることなど到底不可能なのだ。
そこで、わたしたちは自発的にその必要性を納得したうえで、実際に個々人が扱えるようになるまで選択肢の幅が狭まるように、情報をふるいにかけてもらっている。私たちは、解決されなくてはならない問題は何か、何が重要な問題なのかということに焦点を当ててくれるよう、私が今述べている専門家たち(引用者注:PRの専門家たち)に任せているのだ。

(まとめ引用終わり)

バーネイズを始めとしたメディアプロパガンダを体系化した人々の根底にある考え方、それは
「大衆にはすべての情報を判断する力がない」
という考え方である。
だから政治・経済・道徳などどの分野においても、情報をふるい、選択肢を狭めてあげる”必要がある”という論理になる。

改めて考えてみると、これはバーネイズたちだけに限らないのではないか。
時の支配者たち、古くは国を支配しようとする国王やその周辺、新しくは
世界を支配しようとする国際金融資本家たち・・・その人たちの根底には
「大衆には考える力がない」
ことを前提として、だからこそ好き勝手をしたり、自分たちの勝手な理想を実現するために操作したり・・・その構造は、いつの時代もどの場所でも共通しているのではないだろうか。

では、本当に大衆に考える力がないのか?
192435でも述べているように、思考停止は根深いのが事実だろう。その意味では、現代の大衆には考える力がないとも言える。

しかし、だからといって、まさか指をくわえて「はい、じゃあ支配されます。」なんて言ってはいられない。

じゃあどうするか?
支配者たちが、
「大衆には考える力がない」
という前提で物を考え、動かし、操作しているという現実をまず認識することが第一歩。
その現状を認識して、「じゃあ支配者以上に頭を使って闘うにはどうする?」をただひたすら考えていくこと、それによってしか答えは出せないだろう。

「大衆には考える力がない」と”思われている”ことを自覚し、
「物を考えられる大衆になるにはどうする?」にひたすら頭を使うこと。
これが無自覚に、受動的に支配されている現状を打破するための、唯一の方法なのだと思う。
 
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199853 プロパガンダとは私権観念(近代思想)による大衆の思考停止を前提として生み出された。 かなめんた 09/02/16 PM00

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