実現論を塗り重ねてゆく
199156 そのことに巻き込まれる。〜内田 樹 ロングインタビューより〜
 
川井孝浩 HP ( 35 東京 設計 ) 09/02/07 AM00 【印刷用へ
R25リンク
のロングインタビューに、るいネットでも度々紹介されている内田樹さんのインタビューが掲載されていました。

現実否定の重い鎖を断ち切る、という22203の投稿に通じるものがあったので、一部紹介します。

〜〜以下引用〜〜
「ブレイクスルーって、自分が今使っている知の枠組みとか、言葉とか、価値観とか、スキームに収まらないようなものと出くわしたとき、そのまま突っ込んでいくこと。たとえば断崖絶壁で、なんとかなりそうな気はするけど、誰もそれを保証はしてくれない。“ここに行く以外に今の自分の未熟さの限界を超えられないんじゃないか”と感じ取ったら飛び込んじゃう」

     〜中略〜

ここで先生、二つのお話。(1)20年ほど前、35歳で独身の女性編集者が「もし結婚しなかった場合でも大丈夫」なようにマンションを買った話。彼女はいまだに独身だという。(2)オートレースにおいて転倒したライダーは、絶対に立ち上がってはいけないという話。コース上に立つ人の姿を見た後続のライダーは、みるみるそこに吸い寄せられ、見事に跳ね飛ばすのだという。

「人間って、自分の判断が正しかったってことになると、多少不幸だとしても“予測想定内の不幸だった”ということで耐えられるんですよ。どうもみんな、想定外の幸福よりは想定内の不幸の方が好きらしくてね。だから、最悪の事態を考えて準備すると、だいたいそっちに舵を切る。でも、そこを見ると吸い寄せられるんですよ。自分の身に起こる悪いことは絶対に考えちゃいけない。強く念じたことは、それがプラスでもマイナスでも必ず実現する。『取り越し苦労はするな』ということを、僕は多田先生から教わりました。もともとは先生の師である中村天風先生の教えなんだけど。若い人たちが人間関係を怖がってるのも、“プライバシーを侵害されたり生活のペースを乱されたり、価値観とか美意識を混乱させられたりとかしたらヤだな”っていうことを考えてるからでしょ。新しい人と出会って、新しいことを経験して、自分自身がガラッと変わって、生活空間も交友関係も変化して、目の前の霧が晴れるようにすごく楽しいことが起こるんじゃないか、というふうに前向きに思わない。逆に、“こんなことが起きたらイヤだ”っていう不幸な未来をありありとイメージして、そのリストを長くしている。でも、そうすると必ず“起こって欲しくないこと”が起こる。“こんなことが起きたらいいな”というリストを長くする方が、はるかに効果的な生き方でしょう」

〜〜引用終り〜〜
引用部分以外にも面白い話が沢山書かれているので、リンク先リンクで全文読まれる事をお勧めします。

上記インタビューは、まさに現実否定の鎖を断ち切り、現実肯定へとパラダイム転換する事での活力上昇を意味していると感じました。

実現回路を太くする、というのは
>“こんなことが起きたらいいな”というリストを長くする

という事なのだと思いました。現実を直視し、外圧に立ち向かってこそ、生物(人類)は活きている、という事ですからね!
 
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2.私権圧力と過剰刺激が物欲を肥大させた
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8.大衆支配のための観念と、観念支配による滅亡の危機
9.新理論が登場してこない理由1 近代観念は共認収束に蓋をする閉塞の元凶となった
10.新理論が登場してこない理由2 専門家は根本追求に向かえない
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