市場は環境を守れない、社会を統合できない
198409 アメリカのリサイクル事情
 
おかけん ( 20代 東京 学生 ) 09/01/27 PM10 【印刷用へ
>リサイクルで儲けるという意味で言えば、現在の中国や米国の方が進んでいる面もあります。

ここでアメリカのリサイクル事情を具体的に取り上げることにする。

アメリカにはThrift shop(中古品屋)というリサイクルショップがある。
Salvation Army
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(参考)
NYの歩き方
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(引用)
サルベーション・アーミー」とは「救世軍」という意味。キリスト教の団体による慈善事業で、活動目的は「神への祈りを差別なく人々に広めること」とのこと。”Thrift Shop”は活動資金を集めるためのお仕事なのでしょう。

通常、「サルベーション・アーミー」では、主に住民が寄付した中古品を商品として売っています。つまり、商品原価がタダ。だから売値がメチャ安。
(引用)

こちらでも紹介されていた。
「消費大国USA」より
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そして↓のブログではアメリカにおけるリサイクルの一つの側面が取り上げられていた。
(元はWall Street Journal)
US Market Watch
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ここでは中古パソコンの行方を追っており、慈善団体であるサルベーション・アーミーも受け取りを拒否するか、受け取っても廃品行きになるとのこと。

パソコンのモニターには鉛、本体にはカドミウムや水銀など、そのまま処理すると環境汚染につながる物質が入っているため、法人は処分に専門の回収業者を使う。しかし回収業者は20%程度しかリサイクルせず、残りは海外へ送るという。

中国ではその中から半導体や金を取り出し、不要な部品や取り出しに利用した化学物質を川に投げ捨てる。環境規制のない中国だからこそ出来ることだ。


一つの記事に過ぎないが、先進国のリサイクルに関する怠慢が、他国の環境汚染に影響を及ぼしていることが分かる。規制があれば規制のない場所でやればいいという発想であるが、この構造では結果的に川の水が海を汚染し他の産業に被害を及ぼす。より国際的に見れば、この連鎖の終着点の国は将来デメリットのみを被るだろう。

この意味で中途半端なリサイクルは害にもなりうるため、ルールの徹底が成される仕組みが必要だ。これは州レベルよりも連邦レベルの政策が望ましいだろう。


一方で州レベルのリサイクル政策が功を奏しているケースも紹介されていた。

ミシガン生活と働く私
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ミシガン州政府の法律にのっとり、スーパーマーケットでリサイクル運動が行われているとのこと。
 
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