日本人と縄文体質
197784 【書籍紹介】縄文農耕の世界―DNA分析で何がわかったか
 
丸一浩 HP ( 知命 滋賀 農業 ) 09/01/20 PM00 【印刷用へ
■縄文農耕の世界―DNA分析で何がわかったか 佐藤 洋一郎 (著)
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○出版社/著者からの内容紹介
縄文時代に農耕はあった!? 栽培はいかに行われたか? 最先端のDNA分析を通して農耕弥生起源説を覆し、新たな古代日本像を提示する論考。
農耕文化は従来弥生時代の水田稲作の渡来が起源とされてきた。だが三内丸山をはじめ縄文遺跡で発掘されるクリは栽培されたものではないか? 縄文人は農耕を行っていたのではないか? 著者によれば、「ヒトの手が加えられるにつれ植物のDNAのパターンは揃ってくる」という。その特性を生かしたDNA分析によって、不可能とされていた栽培実在の証明に挑む。
 さらに本書では、縄文人の生活にまで考察が及ぶ。植物に縄文人はどのように接していたのか。著者によれば、ヒエ、イネ、マメ、ヒョウタンなどの食物も栽培化され、海上ルートで運ばれていたと推定される。
 生物学の視点から縄文農耕に迫ることで、染色を行い、薬草も利用するなど多様な縄文人の姿を発見していく。そこでは、原始的と思われがちな縄文の世界像は崩れ、現代にも通じる豊かな生活が展開される。
 定説を実証的に覆した上で、農耕の発達する過程まで述べた、生物学から問う新・縄文農耕論。

○内容(「BOOK」データベースより)
農耕文化は従来弥生時代の水田稲作の渡来が起源とされてきた。だが三内丸山をはじめ縄文遺跡で発掘されるクリは栽培されたものではないか?縄文人は農耕を行っていたのではないか?著者によれば、「ヒトの手が加えられるにつれ植物のDNAのパターンは揃ってくる」という。その特性を生かしたDNA分析によって、不可能とされていた栽培実在の証明に挑む。本書では、定説を実証的に覆した上で、農耕のプロセスからそれがヒトと自然に与えた影響にまで言及する。生物学から問う新・縄文農耕論。

●ポイント
第1章 縄文時代を読み解くクリの存在
1.クリは栽培されていたか
2.DNA分析が明かす太古の世界
3.栽培途上にあったクリ
・農耕文化は従来弥生時代の水田稲作の渡来が起源とされてきた。だが、三内丸山をはじめ縄文遺跡で発掘されるクリは栽培されたものではないか? 縄文人は農耕を行っていたのではないか?
・「ヒトの手が加えられるにつれ植物のDNAパターンは揃ってくる」
 栽培化によって個体群の中の遺伝子に対する強い選抜が行われ、中立遺伝子までもが多様性を失っていく。だから、遺跡の出土品のDNAの揃い方を見れば、それが栽培された植物を起源にしたものなのかがわかる。
・しかし、この手の研究はまだ始まったばかりであり、DNAのパターンの比較もずいぶんと粗いやり方でしか行っていない。
※縄文時代からクリの栽培が行われていた可能性は高い。

第2章 縄文農耕の実像にせまる
1.縄文人が作った栽培植物
2.海を渡った人ともの
3.縄文時代の街道とランドマーク
・ヒエ、イネ、マメ、ヒョウタンなどの食物も栽培化され、海上ルートで運ばれていたと推定される。
・「コメは日本(全体)の文化」だという先入観があるが「東日本とヒエ」の関係が強い。
・今まで渡来種と思われていた植物が日本在来種である例は多い。
・この時代から多くの渡来種が存在することから、当時すでにユーラシア大陸と幅広い人の、植物の交流があった。

第3章 農耕は何をもたらしたか
1.栽培植物の登場
2.生態系を作り変えた栽培行為
3.ヒトを人にした栽培
4.招かれざる生態弱者の戦略
・栽培という行為をめぐって人と植物との、一種「虚々実々の駆け引き」とも思えるしたたかさがある。
・「種子が飛び散らなくなる」=「飛び散らす必要がなくなる」。
・栽培種では「種の保全」のための行為が不要になるとともに、収穫に便利なるという効果も生んでいる。

第4章 縄文農耕と現代
1.現代の栽培に通じる縄文の伝統
2.新・縄文農耕論
・桜の葉で餅をくるむのは、香りというよりその殺菌作用の応用。
・草木染めは色だけでなく防虫効果もあった。
・縄文人の知恵の深さ、なまなましい縄文人の「生の営み」は現代社会に通じるものもたくさんある。
 
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