日本人の起源(縄文・弥生・大和)
197652 古墳は水田開発の副産物ではないのか?(2)
 
田野健 HP ( 48 兵庫 設計業 ) 09/01/18 PM03 【印刷用へ
ここからは私の仮説になるが、ため池を作るのに大量の土が発生し、それを盛土したのが古墳の初期形態ではないだろうか。若しくは、古墳という氏族統合の象徴と実質価値である貯水場をセットにすることで当時の統治者は大衆の労働力を結集しえたのではないか?
つまり最大の課題は古墳造成ではなく水田開発であり、それに古墳造成という神話的意味付けを付加することで大衆の労働に意味を与え、短期間に巨大な土木工事を遂行することができた。

弥生時代後期に、ほぼ東北地方まで水田稲作は普及していた。古墳築造が水田耕地拡大の副産物と考えれば以下の事が繋がってくる。
古墳は東西の差がなくほぼ全国各地に存在する。鉄工房が近接している。古墳埋葬者は大半は不明。朝鮮半島には比較的少なく、日本列島に多い。(朝鮮半島より日本の方が短期間に広範囲に稲作が広がった)

ここで”鉄器―水田―古墳”3つのキーワードを改めて繋げてみる。
鉄器生産技術の渡来、定着⇒列島の拠点に鉄工房が作られる。⇒鉄農耕器具の大量生産⇒農地の耕作、拡大⇒貯水池(ため池)の造成⇒残土を使って古墳の築造⇒首長が埋葬

つまり、古墳を作るために投入されたマンパワーは同時に農業用貯水池を作っていたのだ。裏返せば水田開発の副産物として各地に古墳が造営されたのではないか?

上記発想のヒントとなったHP「大地の刻印」の記事を紹介しておきます。
>巨大古墳は、古墳中期(5世紀ころ)ごろにつくられているが、巨大な権力と優れた土木技術の存在を我々に示してくれる。古墳の技術は、溜池や条里と同質の技術体系の上に成立した。すなわち、土の運搬・盛土、方位・距離・角度などの決定、土工量・労働量等の算定、鉄器の導入などである。
 例えば、古墳と溜池の土工量については、長さ90mの前方後円墳と約109m四方の溜池が同じ土工量だとする試算がなされており、労働量の点からもこの二つが同質なものであることがうかがわれる。 こうした技術は大陸から伝えられ、朝鮮から渡来した技術者とともに、古代の土木技術の大躍進をもたらしたものと考えられる。
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197952 古墳の歴史を概観する(1) 田野健 09/01/22 AM00

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