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196968 これからの物的市場は?〜木造建築の可能性〜
 
匿名希望 09/01/10 PM10 【印刷用へ
>商品市場を生み出したのは性市場

>性市場が衰退過程に入り、商品市場の縮小は不可避に

>性意識の転換というパラダイム転換がなされない限り、物的市場は縮小したまま

「金貸しは、国家を相手に金を貸す」2009年01月09日〜金融危機と意識潮流 =’09年以降の経済情勢、どうなる?=〜(リンク)より

とあるが、果たして性意識が転換したら物的市場は回復するのだろうか?そうはならないと思う。むしろ、これからの市場は、自我の性を充すための市場から、るいネットで紹介されているような、みんなにとって必要か否かの市場モデルに転換していくと思う。

その市場の中での物的市場では、商品の長寿命化の技術開発と、長寿命化の為のメンテナンスサービスのようなものにも可能性があると思う。今回は、その中でも、現代の市場主義社会の中で淘汰されてきてしまった日本古来の木造建築について紹介したい。

■木造建築の長寿命性
木造建築=長寿命というイメージは、なかなか湧かないと思う。木造建築のイメージというと、燃えやすい、腐りやすい、地震に弱い、シロアリに喰われる・・・など、短寿命のイメージが多いと思う。

確かに、これらは、木材が特徴として持っているものではあるが、だからといって木造建築=短寿命ということにはならない。法隆寺や古民家が何百年も残っているように、木造建築は、決して短寿命ではないのだ。ただ、きちんとメンテナンスをしているかどうかで、長寿命となるか、短寿命となってしまうかが決まる。

◎ヒノキの強度の経年変化
ちなみに、木材の中でもとくに建築材料として重宝されるヒノキ。ヒノキがなぜここまで重宝されるかというと、その長寿命性にある。こちらの図(リンク)にあるように、ヒノキは伐採後数十年かけて強度を増していき、その後1000年以上経過して初めて初期の強度まで戻ってくるのだ。他の木材は、ここまで長寿命ではないが、木造建築≠短寿命というのが分かると思う。

◎木造建築を長寿命化するには
木造建築の寿命を縮める最大の敵は、腐朽とシロアリである。これらは、ジメジメと湿った木材に発生しやすい。つまり、風通しの良い木造建築であれば、木材がジメジメすることはなく、長寿命となる。よく、昔は大掃除の時期に畳を干している光景を見たが、これは畳に日光を当てる目的の他に、最もジメジメしやすい床下に風を通し、木材を乾燥させる目的、そして、普段見えない床下の木材の状態を点検するという目的もある。昔の人たちの知恵である。

■木造建築のメンテナンス
もし、シロアリに喰われたり腐ってしまったりしても、木造建築は簡単に修繕が可能である。古い木造建築の柱の付け根をよく見ていると、継ぎ目のようなものがある場合がある。これは、柱がシロアリに喰われたり、腐ってしまったりしたため、ダメになった部分を切り取り、新しい木材で継ぎ足したものだ。木造建築は、部分的な修繕が簡単にできるため、少しダメになったとしても、修繕して使い続けることができる。しっかり点検し、修繕していけば、木造建築はとても長寿命なのだ。昔は、各家におかかえの大工さんがいて、しっかりと維持管理をしてくれていた。木造建築が復活すれば、維持管理に関わる仕事が生まれる。

■材料の再利用
居酒屋の内装で木材が使われていることが多いが、その中で、柱や梁の途中に四角い穴があいているものがたまにある。これは、どこかの木造建築で利用されていた木材を再利用しているのである。その穴は、元々柱と梁を組合わせるためにあけていた穴なのだ。コンクリートの建物は、壊してしまうと再利用はできないが、木材は、使い終わっても再利用することができる。

居酒屋のような事例だけでなく、木材の再利用は昔から行われており、実際古民家の屋根裏などを見ると、先ほどの居酒屋の木材と同じように、穴のあいた木材が使用されていることが多い。

また、日本の木造住宅では、床に畳を敷いていることが多いが、畳も再利用が可能である。特に京間では、全ての畳のサイズが同じのため、どこの家に持って行っても同じ畳が使える。

■自然材料
木材は、自然材料であり、再生可能である。また、使用後は自然に帰すことができ、自然負荷が小さい。

■地場材の利用
日本は、森林が豊富なため、地元の木材を利用して建材とすることができる。木造建築が増えれば、地元の林業も復活する。

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木造建築は、長寿命、高耐久であり、環境問題に対しても有効だと思う。また、仕事の創出という点でも有効だろう。今後の市場の中で、可能性があるのではないだろうか。
 
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