高校生と生物の受験勉強をしていて感じたことがあります。
>「日本の草原の大部分はススキやネザサを主とする山地草原で、森林が発達するはずのところでありながら、放牧や火入れなどのために、人為的に草原として維持されている。」(受験用参考書)
ということは人為的に維持される前は森林が発達していたのであり原型は森林。森林が何千年もあったからこそ、日本の豊かな土壌は草原となった今日でも様々な栽培に適しているのではないかということです。
不耕起栽培も、近代科学では真似のできない森林の財宝を一番良い形で利用するという意味ではきわめて合理的な気がします。近代科学よりも「理」に適っています。
もう一つ思ったことがありますそれは、同じ参考書の
>「一つの植物群落が一定方向に向かって不可逆的に変化していくことを遷移と呼ぶ。」
>「一次遷移:地衣類・コケ類→一年生草本→多年生草本→低木林→陽樹林→陰樹林」
日本の森林が草本として維持されているならばそろそろ森林を増やすか、草本であるにせよ自然農法に変えてゆかなければ、近代農法や工業、市場による後遺症がひどくなるのではないかということです。植物群落が一定方向に向かって不可逆的に変化する、のが自然の摂理であれば摂理を勉強し実行するのも民族の知恵であると思います。
近代科学は自然を良く観察して便利に使えていると思いましたがむしろ自然の都合の悪いところを否定して発達した自我学問だった!? |
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