日本を守るのに、右も左もない
196415 08年年末なんで屋劇場「金融危機と意識潮流の変化」ノート4:突破口は鎖国経済モデル
 
山澤貴志 ( 43 鹿児島 ITコンサル ) 09/01/03 PM08 【印刷用へ
4. 突破口は、農業再生と都市鉱山・・・鎖国経済モデル(循環型社会)の実現へ

市場縮小経済における日本の突破口はどこになるのだろうか。まずは、大幅な食糧輸入依存からの脱却である。一方では農業の再生であり、他方では欧米型食スタイルから日本型食スタイルへの転換である。米食とし莫大な飼料を必要とする肉食を止めれば、食糧自給は可能である。日本は水資源国でもあり、実は市場原理の呪縛さえなければ優れた農業国となりうる可能性を持っている。農業はまた健康問題、教育問題、高齢者雇用問題の突破口となりうる可能性も持っている。短期的にはむしろ欧米からの食糧自由化圧力が高まる危険性もあるが、だからこそ農業重視の政策転換(そのための共認形成)が重要となる。

また資源という点では都市鉱山に注目すべきであろう。これまでに既に膨大なレアメタル、金属を日本は国内に溜め込んでいる。そうした金属類は再生可能なものも多く、今後の技術開発次第では、新たに資源を輸入することなく、国内にある都市鉱山資源を再生利用することは可能であろう。エネルギー面では石油によって忘れ去られた石炭や水力の再活用も急がれるだろう。

このようなある種の鎖国経済モデルは、環境面では循環型社会の実現でもある。日本は江戸時代、既に鎖国経済モデル=循環型社会を実現したことがある。従って決して実現不可能なモデルではない。むしろ鎖国状況にありながら江戸は当時最先端都市であったことを考えると、鎖国経済モデルは、現在の閉塞したグローバル経済モデルの突破口として世界を牽引していける可能性もある。
 
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