日本を守るのに、右も左もない
196394 08年年末なんで屋劇場「金融危機と意識潮流の変化」ノート3:日本は構造的貿易赤字国になった
 
山澤貴志 ( 43 鹿児島 ITコンサル ) 09/01/03 PM03 【印刷用へ
3. 日本の貿易赤字国転落は一過性のものではない。信用収縮経済では資源国が貿易の主導権を握る以上、日本は構造的に貿易赤字国になる。

今後の日本経済を考える上で、戦後の日本経済の牽引役を果たしてきた輸出産業の動向を注視する必要があるが、8、10、11月と貿易赤字が続いている。この状況は、決して一過性の傾向ではない。物的市場縮小は当然ながら、贅沢品から縮小していく。しかし、生活に不可欠なエネルギーや食糧の縮小幅は小さい。従って、自動車や家電品といった高付加価値品を輸出し、原材料・エネルギー・食糧を輸入している日本の輸出入構造は、市場拡大モデルでは黒字を出すが、市場縮小モデルでは赤字となるしかない。世界的にみても、消費国であったアメリカが主導権を握る時代は終わり、資源国が今後の貿易の主導権を握ることになるだろう。

学者も官僚も政治家も経済人も過去の成功モデルである「輸出立国」から逃れられず、輸出大企業を中心にした政策運営を行っているが、もはや過去の成功にこだわればこだわるほど事態は悪化していくだろう。市場縮小モデルにおける可能性を模索する段階に入ったのだと、頭を切り替える必要がある。
 
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