現代意識潮流を探る
196393 08年年末なんで屋劇場「金融危機と意識潮流の変化」ノート2:性の衰弱と市場の縮小
 
山澤貴志 ( 43 鹿児島 ITコンサル ) 09/01/03 PM03 【印刷用へ
2. 商品市場の背後に性市場あり・・・従って、この経済恐慌の最基底部にあるものは性の衰弱であり、性の再生がない限り、物的市場は縮小を続けるしかない。

今回の市場縮小の引き金を引いたのが「物価上昇」だったとはいえ、その底流は、70年貧困の消滅に遡る時代の大きなパラダイム転換にある。そして、世界最終バブルが崩壊した以上、金融資本の取りうる方策は、国債頼みの国家抱きつき心中か、物価高騰しかないが、「国債頼み→国家紙幣へ」も「物価高騰→市場縮小加速」も金融資本家にとってはジョーカー=自爆装置にしかならないことはもはや明白である。

しかも、物的市場の最基底をなすのは性市場だが、性の衰弱は加速する一方であり、この傾向は日本のみならず欧米にも波及した現象となっている。(逃げる男、追いかける女という傾向は目下アメリカ最大のヒットドラマといわれるセックスアンドシティに顕著な傾向である。)男性は恋愛を避け、二次元へ逃避するか、能力収束を強めている。更には「婚姻制は男にとって不利だ」と婚姻をも避け始めている。そのような男性の性捨象を受けて、女性の方は恋愛よりもなりふり構わぬ「婚活」に意識が向かっているようだ。そこにはもはやかつて、性市場→物市場のモーターであった、性幻想や性的商品価値の存在理由はない。今も恋愛や結婚における「勝ち組・負け組」という観念は残存するものの、むしろそのような観念を振り払って考えてみれば、もはや性は市場のモーターとなりえなくなった。

性の再生可能性は「自我の性から本源の性への転換」しかないが、今現在は「自我の性のリセット中」という段階であり、しかも、私婚制度が残存する以上、この転換は容易ではない。従って、この経済恐慌は、決して一過性のものではなく、性意識の転換という最基底のパラダイム転換が起こるまで、物的市場は縮小を続けるしかない。
 
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