現代意識潮流を探る
193614 失われた10年と今の就職難との違いは?
 
大嶋洋一 ( 46 福井 電気・情報設計 ) 08/11/30 AM08 【印刷用へ
ここ10年で人々の意識は大きく変わった。’02年以降、私権観念の瓦解により、私権的な言葉は完全に力を失い、もはや人々はそれらの言葉に引きずられることなく、自然に自分の外側=みんな=社会に意識が向くようになったと感じる。

例えば、今年の就職難と言われる若者を見ても、バブル以降、失われた10年の就職難の時代の若者とは明らかに違いがある。

私権観念は無効化しつつも、社会や課題や観念を捨象するというマイナス(捨象)面では機能しており、それが社会捨象・課題捨象の充足基調を維持させ続ける。

のように、バブル以降は、団塊ジュニア世代と言われ、親達の経済的な基盤に支えられ、就職できなくてもパラサイトして暮らしていけた世代である。大企業も倒産するぐらい社会不全は高まっていたのに、それらの社会不全を捨象できた時代でもある。

しかし、最近の就職活動時期を迎えた若者は、これまであまり話題に上がることのなかった経済問題や、環境問題などに対する興味を示したり、質問も積極的になり、より広く社会を捉えようとする意識が高まってきている。

これは、明らかに自分のことより社会不全の方が彼らにとって正に現実で、それを捨象する訳にはいかない、どうする?という意識で、みんなの期待に答えたいと言うプラスの活力がかれらの行動を規定しているのだと思った。
 
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