共同体社会の実現
193203 市場繁殖の土壌と、その限界
 
川井孝浩 HP ( 35 東京 設計 ) 08/11/25 PM06 【印刷用へ
私権闘争の抜け道として登場した市場が、何故これほどまでに全世界に拡大したのか?

その答えが、以下の投稿に示されている。

30554 超国家・超市場論8 国家(力の序列共認)と その統合限界

< 武力社会では私権闘争の圧力を活力の源泉としながら、生涯固定の身分制度によって、私権の拡大の可能性は閉ざされている。つまり、私権の強制圧力は、もっぱらマイナスの圧力(否応なく対応するしかない圧力)でしかなく、プラスの可能性が封鎖されている。この矛盾と限界こそ、武力統合の最も本質的な統合限界となる。

つまり、市場という仕組みは、国家のぶつかった統合限界という壁を越える仕組みとして登場し、生物(人類)が外圧適応態である以上、そこ(唯一の可能性)に収束して行くのは必然であった、と認識される。

ところが、その市場も限界を孕んでいた。

現在の金融破たんもまさにその延長上での出来事であるが、市場が拡大限界を迎えた理由は、概ね次の3つの理由に集約されるだろう。

1.国家の統合限界とは力の序列共認の限界であり、市場は実質その力の序列共認をないがしろにする機能しか持たない。

2.市場は私権闘争からの抜け道ではあっても、その収束先は私権獲得そのものに他ならない。即ち、私権統合の限界をなんら超えてはいない。(上が入れ替わるだけで、戦争も支配権力も無くならない)

3.国家も市場も、私権闘争圧力を背景として機能する仕組みに過ぎず、その意味においては同じ穴の狢である。即ち、私権闘争圧力そのものが無効化する、という貧困消滅(生存圧力の克服)のパラダイム転換には、全く適応できない。

要するに、市場の登場は国家の抱えた限界を超える仕組みとしては非常に画期的ではあったが、実質的に国家の統合限界を決して超えてはいなかった。即ち、越えられるかもしれない、という幻想を人々に与えたものが「市場」であり、幻想は現実には成り得なかったのだ。

しかし、これからは違う。

国家も市場も限界である、という現実の問題に対する答えが、今本当に求められているのだ。とすれば、「答え」そのものを求めて認識闘争=共認闘争へと人々が可能性収束して行くのは、構造的必然となるだろう。
 
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