今まで市場社会に移行する要因を私権闘争の抜け道という要素のみで捉えていたが、本日サロンで議論していく中で国家(力の序列共認)による統合限界という外圧状況が背後にあることが分かった。
<私権拡大の封鎖と市場への可能性収束>
略奪 力による 力 の 生 涯 私権拡大 取引による私権拡大
闘争⇒制 圧 ⇒序列共認⇒身分固定→の封鎖 ⇒(=市場の始まり)
<国家の統合限界と市場への可能性収束>
略奪 力による 力 の 生 涯 私権拡大 取引による私権拡大
闘争⇒制 圧 ⇒序列共認⇒身分固定→の封鎖 ⇒(=市場の始まり)
↓ ↑↑
序列最上位は無圧力=解脱埋没 ↑↑
↓ ↑↑
堕落していない勢力に滅ぼされる ↑↑
↓ ↑↑
力による制圧以外に統合方法がない ↑↑
↓ ↑↑
戦争→支配→滅亡の繰り返し⇒ どうする?
つまり社会が市場原理に可能性収束した要因は、武力国家の下に組み込まれた被支配者側が私権拡大を追い求めたという要因だけでなく、国家による序列統合の限界と絶えず繰り返される武力闘争という統合不全があったから。
改めて市場の成立過程を振り返ってみると、市場原理は新たな社会統合の模索とも言えなくもない。しかし市場=取引原理はあくまでも私権闘争の抜け道であり、国家のような統合機能を持ちえていない。
付け加えて言えば、現在先進国に見られる飢えの圧力の消滅とそれに伴う私権の衰弱によって、国家だけでなく市場も拡大限界を迎えている。
これが、国家も市場をも超えて新たな統合原理を模索する理由である。 |
|