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>民主主義社会において立法権力、司法権力、行政権力の三つの権力は、制度的に三権分立という仕組みの中で、お互いに監視と抑制を行うことになっている。ところが、メディアという第四の権力は民主主義の根幹である言論・表現の自由を保障する必要から、あらゆる権力から自由でなければならないとされる。そのためメディアは自らが自らを律しなければならない存在なのである。しかし、メディアが自らを律する厳しさを持たず、メディア同士が相互批判を行わなければ、メディアによって民主主義が揺らぐ危険性が出てくる。
>わが国で問題なのは、メディアについてほとんどその実態が知らされていないことである。立法、司法、行政の三つの権力についてはメディアが克明に報道してくれる。しかしメディアの実態についてメディア同士の報道はほとんどないのが実状だ。
>それは、新聞とテレビが「記者クラブ」という「ムラ社会」の構成員で、お互いに都合の悪いことを明るみに出さない談合体質があること、また他の先進諸国では見られないことだが、新聞とテレビがすべて系列化されているというわが国の特殊事情による。
序章より一部引用
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著者は、政治家によるメディア支配は田中角栄時代から延々と続いてきたことを指摘しているが、小泉元総理のテレビを利用したパフォーマンスによって、最大派閥が破れさった後の電波利権については、外資に渡すべきと提案している。(著者は外資の手先である可能性大)
田中角栄によるメディア支配の構造を知る上では参考になるだろう。
以下目次です。
序章 崩壊のはじまり
第一章 視聴率という名の神
第二章 記者クラブというギルド社会
第三章 政治権力とメディア
第四章 歪んだニューメディア
第五章 メディア裏支配 |
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