貧困の消滅によって、観念捨象が進んだ大衆と
古い基本構造にしがみつく知識階級のちぐはぐさは
確かに大きな乖離を作って行っている。
ただ、大衆は本当に無関心が進んでいるのか?というと
捨象しながらも、潜在思念としては社会統合を望んでいる実感を感じる。
古い基本構造を持ち出すマスコミに踊らされる大衆も未だ多く
書店の自己啓発コーナーでは今もなおベストセラーが乱発する。
その一方、新しい基本構造を提案し始めるものも増え始めており
少しずつではあるが、社会収束は進んでいると感じている。
大衆が潜在ではなく、顕在思念としてもっと統合を望めば
一時的には新たな市場となるが、知識階級もメシの種として新たな基本構造を打ち出さざる得なくなる。
統合への大きな鍵を握っているのは大衆の意識かもしれない。 |
|