古代市場と近代市場
185918 抜け道として古代市場はどのように生まれたか
 
2U 08/09/17 PM07 【印刷用へ
私権拡大からの抜け道として古代市場を作り出した交易集団とはなにものか?

古代市場が成立する背景には、巨額の富が集まる王様のような支配者が存在し、かつその王様の解脱欠乏(=高価なものを手に入れたいという快美欠乏)が高まっていくことが条件です。
そのためには、王様という身分が世襲によって磐石に保証されかつ、巨大国家として周辺国家に対して覇権的な力を行使できるような武力を有していく必要があります。

激しい掠奪闘争を勝ち抜きかつ、安定した国家を持ちえた支配層だけが、市場の客層となりえたのです。
その欠乏を察し、そこに市場という可能性を発見できた交易集団とは、もとは遊牧部族だった可能性が高いようです。

遊牧部族は各国を巡り、そこで様々な情報をえることができます。王様からしても見知らぬ国の情報は軍事的な面でも大いに関心をもったに違いありません。そのようなエピソードも含めて贅沢品や貴重品をもって王に取り入り、高額な値段で商売を始めたのでしょう。

※参考 143093 古代商人の前身は遊牧民
    145909 市場構造の歴史的整理 <古代〜長距離交易ルートの起源〜>


◆時は下って現代市場経済の基礎となる金融システムを作りだしたユダヤ人はどのようにそれを作り出したのか?

キリスト教社会であるヨーロッパで長く迫害を受けていたユダヤ人は、金融の基礎となる、有利子による金貸しも宗教上の理由から可能であり、かつお金を蓄える習慣が身についていること(定住できないからお金なしでは生きていけない)で、金融市場を作り出し、現代においても多大な影響を世界中の国に及ぼしています。

※参考 133432 縄張り(国家)を持たない逆境のユダヤ人が金融システムを開発

どちらにも共通するのは、「国家」を持たないということです。
「国家」をもたないということは社会を統合する機能を有していないということ。
環境問題や経済問題などの社会統合課題が市場では解決できない大きな理由がここにあると思います。
 
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1.これから生き残る企業に求められる能力は?
2.私権圧力と過剰刺激が物欲を肥大させた
3.市場の縮小と根源回帰の大潮流
4.共認回帰による活力の再生→共認収束の大潮流
5.自我と遊びを終息させた’02年の収束不全
6.同類探索の引力が、期応収束を課題収束に上昇させた
7.情報中毒による追求力の異常な低下とその突破口
8.大衆支配のための観念と、観念支配による滅亡の危機
9.新理論が登場してこない理由1 近代観念は共認収束に蓋をする閉塞の元凶となった
10.新理論が登場してこない理由2 専門家は根本追求に向かえない
11.学校教育とマスコミによる徹底した観念支配と、その突破口(否定の論理から実現の論理への転換)
12.理論収束の実現基盤と突破口(必要なのは、実現構造を読み解く史的実現論)
近代思想が招いた市場社会の崩壊の危機
新理論を生み出すのは、専門家ではない普通の生産者
現実に社会を動かしてきた中核勢力
私権時代から共認時代への大転換
市民運動という騙し(社会運動が社会を変えられなかった理由)
民主主義という騙し:民主主義は自我の暴走装置である
統合階級の暴走で失われた40年
大衆に逆行して、偽ニッチの罠に嵌った試験エリートたち
新理論の構築をどう進めてゆくか

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