日本人の起源(縄文・弥生・大和)
184405 神仏紛争(蘇我・物部戦争)の真相 その2
 
村田頼哉 ( 36 高知 企画 ) 08/09/01 PM06 【印刷用へ
蘇我・物部戦争の原因(真実)を知るためには、まずは、蘇我氏の台頭について知っておく必要があります。

欽明朝に蘇我稲目が突如大臣として登場します。
稲目は没落した葛城氏の女と結婚しており、もうけた二人の娘を欽明に差し出しています。
欽明はかつての高貴なる葛城氏の血を欲していたこともあり、以後、蘇我氏とは天皇家に最も血縁的に身近な親族であるとともに臣下となります。

稲目の娘たちは後の用明・推古天皇、崇峻天皇・穴穂部(あなほべ)皇子らを産みます。そして、稲目の息子は馬子であり、馬子はこられ諸天皇の叔父だったのです。

さて、この蘇我氏の台頭をおさえた上で、欽明朝の次の用明朝へと話を進めます。

=====以下引用(『ニッポン民俗学』リンクより)=====
次の用明朝にはついに武力紛争となり、物部氏は滅ぶ。物部本宗家が滅んだことは事実であろう。しかしそれがいかなる因果関係でそうなったかについては、書紀が説くものとは別の真実がある。まず蘇我氏だが、彼らは天皇家に最も忠実な臣下であった。だから蘇我氏の行動を馬子の専断で、また蘇我氏の利益のためだけになされたものと考えてはならない。つまり、物部氏は天皇家のために、また支配層の了解のもと滅ぼされねばならなかったのだ。

臣下の争いとは、実は王族間の代理戦争であった。書紀はこれをひた隠し、蘇我氏を始め諸豪族の専横や闘争として描いている。当時の皇位継承のルールは、世代・年長順と決まっていた。しかしこれを破り、一昔前がそうであったように天皇は人物の力量により選ばれるべきであり、我こそは皇位継承者であると体制を乱す皇子が現れる。このときは穴穂部皇子がそうであった。神仏紛争とは、皇位継承をめぐる穴穂部皇子問題であったと言える。

==================
つまり、蘇我・物部戦争とは神仏紛争などではなく、皇位継承をめぐる争いだったのです。
しかしながら、日本書記(未来の天皇に語るという視点に)においては、皇位継承をめぐる争いであったとは言えず、蘇我氏、物部氏による臣下の争いとして、皇位を汚すことなく記されているのです。
 
  List
  この記事は 184396 への返信です。
  この記事に対するトラックバックURL  http://www.rui.jp/tb/tb.php/msg_184405
  ※トラックバックは承認制となっています。

[過去の記事へ]
[一覧へ戻る] [新しい記事へ]


◆実現論本文を公開しています。
 実現論 : 序  文
 第一部 : 前  史
 第二部 : 私権時代
 第三部 : 市場時代
 第四部 : 場の転換
 参考文献

 必読記事一覧
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
大転換期の予感と事実の追求
実現論の形成過程
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(1)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(2)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(3)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(4)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(1)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(2)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(3)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(1)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(2)
1.これから生き残る企業に求められる能力は?
2.私権圧力と過剰刺激が物欲を肥大させた
3.市場の縮小と根源回帰の大潮流
4.共認回帰による活力の再生→共認収束の大潮流
5.自我と遊びを終息させた’02年の収束不全
6.同類探索の引力が、期応収束を課題収束に上昇させた
7.情報中毒による追求力の異常な低下とその突破口
8.大衆支配のための観念と、観念支配による滅亡の危機
9.新理論が登場してこない理由1 近代観念は共認収束に蓋をする閉塞の元凶となった
10.新理論が登場してこない理由2 専門家は根本追求に向かえない
11.学校教育とマスコミによる徹底した観念支配と、その突破口(否定の論理から実現の論理への転換)
12.理論収束の実現基盤と突破口(必要なのは、実現構造を読み解く史的実現論)
近代思想が招いた市場社会の崩壊の危機
新理論を生み出すのは、専門家ではない普通の生産者
現実に社会を動かしてきた中核勢力
私権時代から共認時代への大転換
市民運動という騙し(社会運動が社会を変えられなかった理由)
民主主義という騙し:民主主義は自我の暴走装置である
統合階級の暴走で失われた40年
大衆に逆行して、偽ニッチの罠に嵌った試験エリートたち
新理論の構築をどう進めてゆくか

『るいネット』は、47年の実績を持つ起業家集団・類グループが管理・運営しています。るいネットワーク事務局(Tel:0120-408-333, E-mail:member@rui.ne.jp