日本人と縄文体質
184385 ■古代朝鮮と倭族(中公新書 鳥越憲三郎著)【要約】〜@古代辰国の歴史
 
かなめんた ( えどっこ ) 08/09/01 PM00 【印刷用へ
紀元前200年頃、古朝鮮42代の準王のとき燕のため遼河の地を失い、鴨緑江以南の朝鮮半島まで縮小。さらに準王は燕人の衛満に討たれ古朝鮮は約900年間で滅びるが、準王は数千人を率いて海に逃げ、南の馬韓を攻めて韓王となったが、絶えて、その後は馬韓人が辰王となって復興した。
衛氏朝鮮(ほぼ北朝鮮)はピョンヤンを都としたが、紀元前108年前漢の武帝に征伐されわずか3代で滅ぶ。武帝は楽浪、臨屯、玄兎、真番の四郡を設置し、漢の植民地とする。紀元前82年に四郡を合わせて、楽浪郡と改称される。
57年、後漢の光武帝に倭奴国が朝貢し、金印を得る。107年には、倭国王の師升が朝貢する。それ以降、後漢の衰退から東アジア全体が乱れてくる。
東方では、ワイ族やパク族が、北では遼東半島の東にいた高句麗が勢力をつけ、南下し、植民地であった楽浪郡が縮小していく。
180年頃には統制できなくなった楽浪郡から馬韓へと農民が流出。178〜183年の間は俗に言う倭国大乱に陥る。この時、北九州勢力は滅び、日本は大和王権の邪馬台国によって統一される。この頃南の辰国が馬韓、弁韓、辰韓に分かれたが、分立後も馬韓の辰王が三韓に君臨していた。

196〜219年頃、後漢の公孫康が楽浪郡以南を平定し帯方郡を設置する。恐らく3韓も服属しているが政情は常に不安定。しかし220年に後漢は滅び、中国は三国時代に入る。237〜239年頃、魏の明帝曹叡は改めて三韓に対し印綬を授けた。238年卑弥呼が帯方郡に使者を遣わし、魏に朝貢する。邪馬台国は隣接する狗奴国と戦争中で、魏の後ろ盾が欲しかったことと、三韓にたやすく印綬を与えていることを知っていたからである。その後261年頃、楽浪郡と辰韓とで戦争が起こり、魏が勝利し、魏の圧力が高まるが265年に魏は滅び、司馬氏の晋が成立する。馬韓は286年に晋に朝貢している。
東晋の時代、372年に初めて百済の名が晋書に現れる。東北平原の扶余国が4世紀前半に滅び、東扶余国を建てるが王位継承問題で王子が帯方郡に亡命。その亡命王子を擁立した楽浪、帯方郡に馬韓は滅ぼされ、百済が建国される。これにより辰王制度も廃絶した。

江上波夫の「騎馬民族国家」によれば、辰王の勢力は3世紀後半頃に衰え、その支配権は弁韓領域に限定されるようになる。4世紀初頭、辰王系の任那王が加羅を作戦基地とし、そこにおける倭人と連合して筑紫に侵攻した。これが崇神天皇で、大和への東遷は応神とする。崇神は「ミマキイリヒコ」ともいい、ミマは任那であり、王の意をもつ。これは北方騎馬民族が列島渡来したことを証明しようとするものである。
 
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