中国のWTO加盟、世界の工場にむけて邁進という処でしょうか。
穀物危機が起きる原因を調べてみました。
■工業化→水不足
「工業」→「地下水などの大量消費」→「水不足」→「穀物収量の低下」
既に起きている現象では
※1997年には、 山東省で一年に13回の断流が発生し、合計226日の断流日数を記録(河口から704kmも遡って!)
※北京の地質環境監視研究所によれば、河北省で深層の地下水位が平均2.9m低下、それに伴った湖の消失も激しいらしい。1082個→83個
また世銀の予測によれば、2010年までに中国において
都市の水需要:500億t→800億t
工業用水需要:1270億t→2060億t
俗に、穀物1tに付き、水1000tが必要と言います。
ここ2年の穀物減収はどうやら偶然ではなさそうです。
加えて、水不足はアメリカでも同様で、今後の穀物増産は悲観的らしい。
もし、増産できたとしても、さらに深刻な水不足とさらなる人口増から事態はどんどん深刻になるでしょう。
■農作物の脱穀物化
市場化が進み、中国の都市近郊では、野菜・果物など換金性の高いものを生産するようになった。
■肉食化
よく聞く所に、所得が向上すれば食状況が肉食化し穀物の需要が騰がります。
→カロリーベースで、牛肉で7倍、鶏肉でも確か2〜3倍の穀物消費に
■農地の工場化
農業に適した所は工業にも適しており(平らで、交通・水の便が良い)農地をつぶして工場を作ることになるでしょうから、農地も減ります。
中国だけを問題にしましたが、インドやアフリカなどもこれから人口爆発が起るとのことですから、事態はより深刻だと思います。
もっとも、一番深刻なのは、既に人口爆発してしまった日本でしょうが… |
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