収束不全:やりたいことが見つからない
18404 カリスマ 〜自分たちが共認できる価値観への評価収束〜 
 
西谷文宏 ( 24 和歌山 建築設計 ) 01/12/12 PM11 【印刷用へ
僕の友人には、フリーターが大勢います
彼らはフリーターをしながら、ショップ(ブティック)を開くことや、カフェのオーナーになること、DJやイラストレーター・ミュージシャンになること等を目指しています

一昔前、夢と言えば現実的なものであれば、成功すること、すなわち出世してお金を儲けることであり、少々現実離れしたものであれば、芸能人等の有名人になることでした

しかし、僕の友人達の夢は、DJや、バイヤー(ブティックなどで衣服の買い付けをする人のこと)ミュージシャンになることなのです
金儲けのことは、ほとんど考えていません。生活に困らず、自分のやりたいことが出来ていれば問題ないそうです
(ミュージシャンと言えば、芸能人とあまり変わらない気がしますが、彼らの場合、売れてスターになりたいわけではなく、自分達のやりたい音楽をやれればそれでいいらしい。ここが根本的に違う)

彼らは、金儲けしたいのでもなく、特別な有名人に成りたい訳でもない
自分の興味ある分野で「カリスマ」と成りたいのです

僕の友人達に限らず「やりたいことがあるから」フリーターに進んで成る若者の、「やりたいこと」と言うのは、(ファッション系)ショップのバイヤーや店員・カフェ等のオーナー・ミュージシャン・DJ・美容師・ダンサー・イラストレーター・(服飾・インテリアなどの)デザイナー等が殆どの様です

彼らが求めているのは、自分を含めて大勢の若者が共認できる分野における、評価であり、そしてそれによって得られる繋がりであると考えられます
例えば、DJであれば、クラブに来る他のDJやスタッフ、そしてお客と「場」を共有することで生まれる繋がりです
これは、ショップのバイヤーや、カフェのオーナー、ミュージシャンや美容師、ダンサーでも同様です

注目すべきは、彼らが重視しているのは価値観を共認した人々と「場」「空気」を共有することであり、「客」と「店員」「客」と「パフォーマー」と言う風には捉えていない点でしょう
あくまでも、「等身大」であることが大切なのです


古い世代から見れば、フリーターをやりながら、DJやミュージシャン、ショップ店員などを目指す彼らの姿は、「社会的意識の欠片もない」と捉えられるかもしれません

しかし、自己利益のための私権獲得を目指すのではなく、「自分達が共認できる価値観」における評価と繋がりを求めて、「カリスマ」を目指す彼らの姿には、新しい「社会的意識」のようなものを僕は感じます

私権から脱した価値観への評価収束の姿勢と、繋がりを求める本源潮流は形成されているのですから
あとは、ファッションなどの特定的価値観ではない、万人が共認でき、且つ社会に役立つ新しい価値観さえ生み出すことができれば、可能性は開かれるのではないでしょうか
 
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新しい潮流1 社会捨象→不全捨象の充足基調(’70・’80年代)
新しい潮流2 私権統合の崩壊と社会収束の潮流(’90・’00年代)
新しい潮流3 社会不全⇒認識欠乏の蓄積
新しい潮流4 言葉それ自体が引力を持ち得ない時代
新しい潮流5 実現派は仲間収束から社会収束へ
新しい潮流6 解脱仲間から認識仲間への逆転
仲間圧力と認識仲間
新しい潮流は、新しい人間関係を必要としている
市場社会の、カタワの「集団」
本当は、「集団」に入ったのではなく、社会に出たのだ
古い人間関係は、影が薄くなるばかり
関係パラダイムの逆転1
関係パラダイムの逆転2
活力源は、脱集団の『みんな期待』に応えること
収束不全発の適応可能性の探索、その深くて強い引力
充足基調から探索基調への転換
'90年代の危機感と変革期待の行方
秩序収束と答え探索の綱引き
潮流2:戦後日本の意識潮流
潮流3:’70年、豊かさの実現と充足志向
潮流6:’95年、私権原理の崩壊と目先の秩序収束
潮流9:経済破局を突き抜けてゆく充足・安定・保守の潮流
今後10年間は充足⇒活力を上げれば勝てる 
「日本人はいつ物を考え出すのか?」(1) 共認充足が最大の活力源。'10年代はそれだけで勝てる
市場時代の共認非充足の代償充足⇒解脱(芸能)埋没
'70年〜現代 収束不全⇒本能的な秩序収束⇒課題収束⇒認識収束
現代〜近未来 対象への同化こそが新しい認識を生み出す
大学生が授業に出るのはなんで?
「やりがい」に潜む社会的欠乏
カリスマ 〜自分たちが共認できる価値観への評価収束〜 
仲間収束 2:一人でできない子
「働きたいから働こう」という意識
快美欠乏に替わって、認識の統合が最高価値になった。
判断の土俵とは、人々の潜在思念が作り出した共認圧力の場
『必要か否か』が環境問題に対する基底的な答えになる
芸能か、認識形成か

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