企業を共同体化するには?
182392 社会起業家という言葉がひとり歩きしている
 
孫市 ( 31 ) 08/07/30 PM07 【印刷用へ
TVでも最近取り上げられていたようだが、フェアトレードを行う企業が、社会起業家と呼ばれて注目されているらしい。

日本の消費者が欲しいと思う商品を企画・デザインして、アジア、アフリカ、南米などの国で生産者パートナーにつくってもらう。そして、生産者パートナーに公正な対価を支払い、経済的・社会的自立を支援し、継続的な安定した収入源となる仕事をつくる、というものだ。

可能性を感じるものの、同時に違和感も感じてしまうのはなぜか?考えてみました。

まず、公正な対価って基準があるのか?

これは、フェアトレード基準では「生産者に対し、生産者自身が望ましいと考える水準の生活を保てるだけの公正な対価」とある。非常に曖昧だが、その国で日々の暮らしに十分な賃金を確保するというレベルらしい。

これは、企業が安い労働力を求めてアジアやアフリカに工場を出すのと差があるのだろうか?労働賃金の差により企業が利益を上げる構造は変わっていない。先進国が発展途上国に嗜好品(タバコやコーヒーなど)をつくらせるのと大差がないのでは。

>従来のような消費者相手の事業だけではなく、供給者を育成していく事業を立ち上げていく。それらの社会事業を推進していくための金融(評価)システムの創造は世界に先駆けて貧困を克服した日本にこそ期待されていることではないかと思います。(182273)

そう、結局は消費者相手の事業にとどまっている。最も利益のでるシステムを押えて搾取しているのに、フェアトレードという価値をつくり正当化している。本当にアジアやアフリカの国々の自立を願うのなら、仕事を与えるのではなく、供給者を育成して、彼らの手による事業を支援することである。

社会起業家という言葉がひとり歩きしているように思うのだが、どうだろうか。
 
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