仰るように、気候変動が社会に与える影響は、大きいと考えます。
しかし、投稿の中で縄文時代の具体的な気候変動について触れられていないので、るいネットの過去の投稿を引用するかたちで整理してみます。
(すでにご存知の内容と思いますが、この投稿を読んでいる他の読者の方々のために引用させていただきます。)
●縄文期の気候変動
=====縄文時代草創期=====
(13000年前晩氷期終わり後氷期始まる)
12400年前 -4℃極大期
12400〜11800年前 急速に下降
11800年前 -5℃極小期
11800〜11000年前 急速に上昇
11000年前 -2℃極大期
(11,200〜10,200年前ブナ林)
11000〜10200年前 再び急速に下降
10200年前 -5℃極小期 後氷期終わる
(10,200〜6,500年前ナラ林)
10200〜10000年前 再び急速に上昇
10000年前 -2℃日本列島分離
=====縄文時代早期=====
10000〜 7500年前 ここからはゆっくり上昇
(9500年前まで漸暖期)
(8000〜5000年前ヒプシサーマル(高温期))
7500年前 0℃
7500〜5000年前 さらに上昇
(6500年前〜照葉樹林)
=====縄文時代前期=====
(5700年前〜スギ林)
5000年前 +2℃最高期縄紋海進期海面+5m
=====縄文時代中期=====
5000〜4000年前 急速に下降
=====縄文時代後期=====
4000〜3000年前 0℃かすかに上昇がみられる
(3500年前サントリーニ火山の大爆発)
=====縄文時代晩期=====
3000〜2500年前 急速に下降
(2500年前まで減暖期海面0m)
2500年前 -1℃極小期
=====弥生時代早期(諸説あり)=====
2500〜2000年前 急速に上昇
2000年前 0℃現在まで続く
(132549 縄文時代の気候状況 より引用:時代区分は私が挿入)
(視覚的に捉えるために、リンク も参照ください)
●三内丸山と気候変動@:温暖化
上記の時代的気候変動推移より、三内丸山の時期は、温暖期のピーク(現在の気温+2℃)にむかう途上から、急速に寒冷化(現在の気温±0℃)する時期にあたります。
温暖期のピークにむかう中で、常緑照葉樹・落葉照葉樹が豊かな森を形成します。豊かな森は、ドングリ・クリ・クルミなど栄養価が高い実をつける樹木を育みました。また、内陸まで進出した海面が海の恵みも提供してくれます。
三内丸山の居住者は、草創期は、その豊かな森や海を頼りに集まったでしょう。そして、その後更に温暖化し樹木が豊かに繁茂する中で採集・漁労を糧として確立したと考えています。
●三内丸山と気候変動A:寒冷化
しかし、5000〜4000年前に気温が急速に下降していきます。
三内丸山遺跡は、約5500年前〜4000年前のものと言われていますから、最初の500年間で温暖化はピークを迎え、その後の1000年間は寒冷化する流れにあったといえます。三内丸山においては、寒冷化(外圧が強まる)歴史の方が長いのですね。
寒冷化は豊かな森を衰退させ、海面も後退させたことでしょう。
徐々にですが、彼らの生活は厳しくなっていったと考えられます。
〜その2に続く〜 |
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