資源高の一方で内需は拡大せず、給料は上がらないのに物価だけが上がる現在、日本で儲けているのは誰か?
↓のリンクで日経の興味深い記事を書き起こしてくれている。
-----------------------------------------
日本経済のパラダイムシフト - 新世紀のビッグブラザーへ:リンク
『日本経済新聞 2008年6月20日朝刊 1面
【価格ショックと世界 中】
上場企業の今期予想で異変が生じた。三菱商事、三井物産な
ど資源高で潤う五大商社の合算純利益が一兆六千億円を超え、
トヨタ自動車の純利益予想(一兆二千五百億円)を上回る見通し
になったのだ。
-----------------------------------------
資源インフレ・工業品デフレの潮目の中、財布のひもが堅い消費者を対象にしているメーカーは、資源高を価格転嫁できず、耐えきれずに値上げしたメーカーはことごとく売り上げ減少に直面している。
一方で、資源ビジネスに力を注いできた商社の利益構造が大きく変わり、”商社自身が困惑するほどの利益の突出ぶり”、”会社予想よりもさらに上ぶれする”という記事だ。
記事の後半では、省資源のイノベーションに磨きをかけたり、環境ビジネスで日本の強みを発揮しているメーカーの努力が紹介されているが、商社の驚くべき利益回復はそんな理由ではない。
はっきり言えば、今期業績の大幅拡大の理由は、先物取引博打による濡れ手に粟の利益によるものだ。
そして、先物取引は資源価格のぶれをなだらかにして生産者や消費者に安定した価格をもたらすもの、という市場原理主義者達の理屈が嘘である、という証拠でもある。
明らかに商社は今回の資源高の差益を根こそぎ抜いているではないか。
ものを作る人が軽んじられ、ものを左から右に流すだけの人間が幅をきかせている社会に未来はない、と思う。 |
|