遊牧の起源と特異性
176365 遊牧は「母系制から父系制」の転換期
 
竹田翔 ( 20代 大阪 会社員 ) 08/05/14 AM07 【印刷用へ
決死行として選んだ遊牧。

初めは拠点に母集団を置き、拠点集団とは別に男のみの遠征集団(土地勘が無くても本能的に地理が掴めたり、外敵との闘争の際に男と女を比べると男の方が勝つ可能性が高いなど)が遊牧に向っていた。

遊牧をすることで食料の確保が確実になり、遠征を続けることで格段に防衛力も上昇し生き抜く力は格段に増した、しかし一つの問題点を孕む事となる。

それは、拠点集団から遊牧の範囲が狭い遊牧当初は拠点集団にちょくちょく戻って来る事ができた。この時はまだ、婚姻様式は母系制のままで問題ない。

しかし、遠征集団がより多くの家畜に対する餌を求めるため(近場の餌を家畜が食い尽くしてしまったり、環境の変化で食料が激減したりする)行動範囲を拡げなくてはならない状況になった時、生き抜くために行動範囲を広げるしか手段がない。
行動範囲を広げると拠点集団からの距離が離れる。
離れれば離れるほど拠点集団との接点は減り、次第に帰る事も出来ないような距離になる。

すると、どうなるか?

当然、遠征先に宿泊し拠点集団へは帰らずに遊牧を続けなければならない。
遠征集団は男のみの集団です。
拠点に戻らないと・・・子供を作ること(集団の維持)ができない。でも、スグには戻れない。

じゃぁどうする?

男(遠征集団)が拠点集団へ戻れないなら拠点集団から女を遠征集団へ嫁がせるしかない!!
という方法を取ったのです。そう、これが父系制の原点です。

しかも
@遠征集団にとっては女は遠征集団の維持には必要不可欠
A拠点集団にとっては全集団(拠点集団+遠征集団)の統合の為に、殆ど戻らない遠征集団を監視できる

という、遠征集団にとっても拠点集団にとっても「全集団の維持のため、そうせざるを得ない」状況から母系制からの父系制へ転換したと思われます。
 
  この記事は 173867 への返信です。
  この記事に対するトラックバックURL  http://www.rui.jp/tb/tb.php/msg_176365
  ※トラックバックは承認制となっています。

 この記事に対する返信とトラックバック
遊牧部族から始まった父系制と女たちの意識の変化 「知られざる人類婚姻史と共同体社会」 08/11/12 AM11
180900 父系制への転換 〜もう一つの視点〜 竹田翔 08/07/10 AM01
180741 自給自足からの転換 匿名希望 08/07/07 AM04
179022 【図解】遊牧部族が父系制に移行してから略奪に踏み切るまで 汚れなき男 08/06/12 PM03
176409 遊牧と女の安心基盤の崩壊と転換 汚れなき男 08/05/14 PM06
176372 母系制から父系制への転換が、女の意識転換をもたらした 橋本宏 08/05/14 AM09

[過去の記事へ]
[一覧へ戻る] [新しい記事へ]


◆実現論本文を公開しています。
 実現論 : 序  文
 第一部 : 前  史
 第二部 : 私権時代
 第三部 : 滅  亡
 第四部 : 場の転換
 参考文献

「合同板」必読記事一覧
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20
私権社会の打破のために
遺伝子の共同体
「利己的な遺伝子」を切開する 1
「利己的な遺伝子」を切開する 2
実現論の形成過程
闘争と生殖の包摂@
闘争と生殖の包摂A
自我が邪魔をして心を開けないセックス
近代思想の結果が、現代
転換期の女たち
夜這い婚
漱石をねじ曲げる「奴隷」たちへ
「自我=エゴ」を制御するもの
相手尊重の意識の原点は?
規範意識の形成の土台は? 
大転換期の予感と事実の追求
現代の神官=社会統合階級の欺瞞
個人主義者の詭弁 個人と自我
個人主義の責任捨象と言い逃れ
現状の経済システムに問題あり

『るいネット』は、35年の実績を持つ起業家集団・類グループが管理・運営しています。るいネットワーク事務局(Tel:0120-408-333, E-mail:member@rui.ne.jp