共認運動をどう実現してゆくか?
176105 食糧問題(格差は何故できたのか?)デモ
 
ちわわ ( 1 食 ) 08/05/10 PM06 【印刷用へ
■今世界で何が起こっているのか?
 食糧高騰→暴動、打ちこわし。
 非耕作地増大、砂漠化、森林伐採。
 日本は自給率39%。のくせ半分は捨てている。

■なんでこんなことになったの?ちょっと過去にさかのぼって見てみましょう。

1940年代、第2次世界大戦後の敗戦国の復興→世界銀行・IMF(国際通貨基金)の設立。
敗戦国に金を貸付利益を得る。
復興が完了する1960年代、敗戦国は経済成長。で、次に目を付けたのが、発展途上国。
先進国にODA(政府援助機関)が設立され、世界銀行を通じて途上国に援助を行なう。

■緑の革命・赤の革命
赤の革命って共産革命・・・それに対して民主主義国家で起こった革命が緑の革命。
緑の革命って何?
これは、農業技術の革命で、アメリカ、ロックフェラー傘下のカーギル=モンサント社が開発した魔法の種F1種。
例えば米では、もともと台風で倒れたりして天候により被害甚大。対してF1種は茎が太く、短く、葉ふりが細いので密に植えても太陽の光が差し込んでよく育つし、風にも強い。この品種改良はまさに農業の革命で、単位収量が2〜3倍アップし、自給率を達成。途上国は諸手を挙げて喜んだ。

しかし、イイ事ばかりじゃありません。

まず、F1種には罠がある。この種はただでは育たなくて、大量の化学肥料と農薬と水が必要なんです。
さらに、ODAは水の確保のため灌漑施設や、道路や圃場のインフラ整備など土木工事に資本投入します。
そして、規模も収量も拡大すれば、人手を補うために高度な農業機械をお薦めします。

要は先進国は、この品種の導入に、化学肥料、土木工事、農機具を3点セットで途上国に売りつけたわけです。
これで誰が潤うのか・・・そう、欧米の種苗メーカー、肥料メーカー、機械メーカー、ゼネコンです。特にF1種を独占販売するカーギル=モンサント社はぼろもうけ。

それだけではありません。
いつまでも、収量が増え続けるはずもなく、導入時に2倍、3倍に増えた収量やがては頭打ち。さらに化学肥料の投入は土壌汚染を引き起こし、窒素過多や塩害をもたらし、作物が育たなくなってしまいます。一度犯された土壌はもう元には戻らない。こうして耕作地減少。

農民は種や肥料や機械の購入で借金地獄。金持ちでなければ農業を続けることはできません。
追い討ちを「かけるように、収量が増えると農作物の価格が下がって儲からなくなる。こうして農業放棄、貧民はさらに貧民に。

まだまだ続いて、F1種の導入は自給自足の雑多な食物の栽培から単一品種の栽培に転換させ、主食を作ってるならまだしも、綿花やコーヒーやタバコなんてものに転化した日にゃあ、食べるものさえ自前で作れなくなる。
まさに、お金がなければ生きることさえ出来なくなってしまったんです。

これらは欧米が途上国から金をむしりとって、ぼろもうけする巧妙な収奪システムだったんです。

■金貸しは国家に対して金を貸す。
経済援助といっても、国家が世界銀行を通じて国家に金を貸すわけで、貸す以上金利=利息を取る。

こうして、途上国は借金で首が回らなくなり、借金が返済出来なくなる。そこで登場するのがIMFです。

IMFは債務不履行国に金を貸す代わりに政治介入してきます。
まず最初に税金を上げる。福祉や医療や教育といった金を生まないものは切り捨てる。さらに利益を上げるため規制緩和や市場開放を促進させ、安い労働力を使った外資企業の導入を促進する。まさに、ケツの穴までむしりとる極悪非道の手段に打って出ます。
実はこれが赤の革命に対抗して、各国を民主化、自由化に転換させるための緑の革命の正体なわけです。

ひどいと思いませんか?格差はこうして出来上がりました。
 
  List
  この記事は 175327 への返信です。
  この記事に対するトラックバックURL  http://www.rui.jp/tb/tb.php/msg_176105
  ※トラックバックは承認制となっています。

 この記事に対する返信とトラックバック
食糧危機 3章 グローバリズムがもたらす食糧危機?【緑の革命の負の遺産】 「新しい「農」のかたち」 08/11/24 PM10
188582 食糧問題を隠れ蓑に金融資本家は私腹を肥やしつづけている バスケットマン 08/10/02 PM02
食をめぐる問題? 残留農薬問題・中国の毒野菜 「新しい「農」のかたち」 08/09/29 PM10
食をめぐる問題? ハイチの泥クッキー 「新しい「農」のかたち」 08/09/29 PM10
食をめぐる問題? インドの自殺ロード 「新しい「農」のかたち」 08/09/29 PM10
181590 作られた貧困 ゆ〜た 08/07/19 PM01
181580 カカオの原産地 ガーナと貧困(カカオ農家はチョコレートを食べたことがない) ケロロ軍曹 08/07/19 AM08
177294 食糧収穫量を増やしても飢餓問題は改善しない ミキティ 08/05/23 PM11
177259 アグリビジネスによる農業支配 匿名希望 08/05/23 PM06
177241 食料問題もおかしな事が多すぎる 川田宏子 08/05/23 PM02
176529 【図解】「緑の革命の本質とは」 井上知子 08/05/15 PM10

[過去の記事へ]
[一覧へ戻る] [新しい記事へ]


◆実現論本文を公開しています。
 実現論 : 序  文
 第一部 : 前  史
 第二部 : 私権時代
 第三部 : 市場時代
 第四部 : 場の転換
 参考文献

 必読記事一覧
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
前夜の意識状況1 答えがないので、課題捨象
前夜の意識状況2 課題を捨象して充足収束=充足基調
前夜の意識状況3 無用となった感応観念(価値観念や規範観念)
観念捨象の実践模索では足りない=観念を必要とする地平
構造認識の現況1 否定意識や自我観念から脱却できない近代人=現代人
構造認識の現況2 特権知識階級の商売道具と化した「構造認識」
構造認識の現況3 既成観念の全的否定
思考次元1 潜在思念の実践思考
思考次元2 否定意識の倒錯思考
思考次元3 本能⇒共認⇒観念の超越思考(構造認識)
全てのネックは「答えを出せない」という一点にある
現代意識潮流と戦略ターゲット
必要意識⇒課題意識には、不全発と可能性発の二通りある!
不全発の『変革の必要』から、実現発の『認識の必要』への大転換
観念パラダイムの逆転1 現実捨象の倒錯観念から、観念捨象の現実直視へ
観念パラダイムの逆転2 現実否定の倒錯思考
観念パラダイムの逆転3 現実とは、人々の意識である
観念パラダイムの逆転5 現実、その下部意識と上部意識
観念パラダイムの逆転6 残る観念は、頭で塗り替えたら終い
観念パラダイムの逆転7 新しい認識だけが、現実を変えてゆく
新パラダイムの点検1 現実の壁を対象化できるか?
新パラダイムの効用1 現実否定の鎖を断ち切って、プラス活力の上昇へ
新パラダイムの点検2 可能性と不全(肯定か否定か)
新パラダイムの点検3 可能性or不全の源を対象化し続ける源泉
社会収束1 評価共認が生み出す同類圧力
社会収束2 私権圧力を超えた外向収束の潮流
新しい潮流8 現実を対象化するための概念装置
『必要か、必要でないか』という真っ当な判断の土俵が出来てゆく
必要か否かの『判断の土俵』が、国家と市場を呑み込み、解体し、再統合してゆく
新しい可能性が顕在化するとは、どういうことか?
新しい『場』は、古い評価指標の洗礼を受けて、はじめて顕在化する
実現の論理
実現論は、易しいけど難しい
行動方針4 まず身近な職場を改革してから、社会をどうするかを提示せよ
新理論を生み出すのは、専門家ではない普通の生産者
大衆の期待の変化に応じて統合力も変わってゆく
大衆には、運動を立ち上げる余力が無い→余力を与えられた悪徳エリートが支配する社会
金貸し勢力の弱点と自滅の構造
金貸しと悪徳エリートに止めを刺すのは?

『るいネット』は、43年の実績を持つ起業家集団・類グループが管理・運営しています。るいネットワーク事務局(Tel:0120-408-333, E-mail:member@rui.ne.jp