古代市場と近代市場
175476 現地人が語る「緑の革命の暴力」の実態B〜食肉問題〜
 
tanvool HP ( 岡山 会社員 ) 08/04/30 PM06 【印刷用へ
引き続きリンクより引用する

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さて、緑の革命の問題に突っ込んだあと、次はいよいよ「肉食」の問題に話は進む。実は、ここまで見ていて、「ここで肉食の問題までいったら、すごいもんだけど、無理かなぁ」なんて、夫婦二人で半ばあきらめていたのだが、「あいのり」スタッフはなかなかやる。

 世界中で生産される穀物は一年に20億トン。
 これは世界の人口、63億人の2倍以上の人が食べていくのに十分な量のはずである。

 しかし、先進国の人々は貧しい国の4倍もの穀物を消費している。その為、貧しい国の人々には十分な食糧が行き渡らない。

 世界で一番穀物を輸入しているのは、日本!世界全体の10%の穀物を輸入している。
 しかし、日本人が直接食べるのはこのうちたった3分の1だけ。残り3分の2は家畜の飼料となっている。

 外国では肉牛は草を食べて育つことが多い。しかし・・・霜降りの肉が喜ばれる日本では、肉牛は穀物のエサで育てる。肉に脂がのっておいしくなるからだ。

 おいしい霜降り和牛1キロを作るために牛は8キロの穀物を食べさせられるのである。焼き肉店でおいしい和牛のカルビを食べるということは、たくさんの穀物を食べてるのと同じことなのである。

ちなみに、この話の中では、日本の肉牛生産による穀物の過剰消費だけにスポットが当たっているが、実をいえば、世界全体でみても、穀物生産量全体の40%は家畜飼料である。「外国では肉牛は草を食べて育つことが多い」とあるが、穀物生産大国アメリカなどはがんがん穀物飼料を牛や豚に与えている。自国だけでは足らず、アマゾンの熱帯雨林まで切り開いて、大豆を作らせたり、牧地を広げている。

また、「霜降り和牛1キロを作るために牛は8キロの穀物を食べさせられる」とあるが、この「8キロ」という数字は、換算の仕方でいろいろ変わってくる。たとえば、前出の「日本人の食卓の現実〜食料自給率と食料安全保障〜」によれば、トウモロコシの量で換算した場合は、各家畜の肉1kgを生産するのに必要な穀物の量は、以下のようになる。

畜産物(部分肉等)の1kgの生産に要する飼料穀物の量:
牛肉11kg 豚肉7kg 鶏肉4kg 鶏卵3kg

アベベック・ゴベナさんの話は、以上で終わる。

もう少し欲を言えば、このような穀物浪費が著しい肉食、とくに牛肉食が、世界的に増えてきている――戦後の日本しかり、今の中国しかり――ことや、その背景には穀物取引で利益をあげるカーギルなどの穀物メジャーの働きかけがあることまで語って欲しかったが、まぁ、それはディープ過ぎるかもしれない。(ついでにいうと、日本の学校給食とかマクドナルドなど肉食ファストフードの世界化も、同じ流れの中にある。)いずれにしても、こんなバラエティ番組としては、けっこう突っ込んだものになっていたと思う。
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この問題に関してもっと詳しく知ろうと思ったら、このブログ「環境と肉食」リンクがオススメ。

175477Cにつづく
 
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