学者とマスコミはグルで頭脳支配
173985 既成の誤った「構造認識」や「価値観念」から脱却→心ある大衆へ
 
08/04/12 AM03 【印刷用へ
先日TVで、芸能人などの有名人の描いた絵を売ってカンボジアに学校を建てるという企画をやっていた。
そのナレーションで、「この企画が、カンボジアを変えるとは思っていない。できることをやるだけだ。」というようなことを言っていた。

旧観念を漠然と捨象していると、「確かに変わらんだろーな」と思いつつも、「良い事やってる」「やらないよりマシ」と思ってしまうものである。実際TVを見ながら、そう思った。

カンボジアの貧困という現実→苦しい中でも前向きな子供たち→何とかしてやりたい と思うのは普通の人の意識だろう。
そう思う前提には、基本的人権とか、教育を受ける権利とか、個人の尊重とか、様々な旧観念に基く「常識」を頭の中で「是」として固定しているからだ。
にもかかわらず、『変わらんだろーな』という実感は、それらの旧観念に基く『常識』が役に立たないという実感を言い表している。

こんな、矛盾した状態が個人の頭の中で、同居しているのが、いわゆる普通の人なのだと思う。

ここで、『変わらんだろーな』という実感を基に、基本的人権とか、教育を受ける権利とか、個人の尊重とか、旧観念の『常識』をすっぱり忘れてみると、疑問が出てくる。

そもそも、先の企画の有名人たちは「変わる」と思っているのか?ナレーションで「変わらん」といっているのだから、「変わる」とは思っていないだろう。
では、なぜ、そんな企画をやろうとするのか?参加するのか?

「どうせ変わらないし無意味だ」などと言おうものなら、好感度が下がる。芸能人は基本的に人気商売だからだ。
逆に、ボランティアよろしく率先して参加することで、好感度UPは間違いない。
そのへんは企画した人間は、有志を募るといいながら、計算済みのはず。

そのほか考えられるのは、件の「常識」からすれば、「良いこと」なわけで、自己満足は得られる。カンボジアの現実が変わるわけではないから、多くの人の満足を得られるわけではないだろう。

もう一つの疑問は、手を差し伸べようとしている子供たちの状況の原因は、はっきり「貧困」と判っているのに、そのことに対しては、まったく思考が及んでいない。カンボジアの現実なんか最初から変える気なんか無いんじゃないのか?
発展途上国の貧困の原因は我々先進国の過剰消費にあることは、ちょっとネット検索すれば直ぐにわかりそうなものだ。

最後に、その過剰消費を市場社会で煽っているのは、他ならぬ芸能人たちではないのか。
先の好感度UPで持ち上げた人気で、CM出演→販売促進→過剰消費を先導という構図となっている。

ここまで、考えて、見始めたときの印象は180度逆転して、なんとも浅ましい企画をTVはやるもんだなと思った。
カンボジアの健気そうな女の子とその画面に登場する有名人の構図も微笑ましいものから、なんともイヤーな映像に切り替わってしまった。

>もちろん心ある大衆は、そんなモノを全く信じておらず、彼らの言説を耳目にする度に吐き気を催すほど、ほとほとウンザリしている。

を実感した場面だった。
 
  List
  この記事は 18718 への返信です。
  この記事に対するトラックバックURL  http://www.rui.jp/tb/tb.php/msg_173985
  ※トラックバックは承認制となっています。

 この記事に対する返信とトラックバック
173994 ただの売名行為! Silentservice 08/04/12 AM09

[過去の記事へ]
[一覧へ戻る] [新しい記事へ]


◆実現論本文を公開しています。
 実現論 : 序  文
 第一部 : 前  史
 第二部 : 私権時代
 第三部 : 市場時代
 第四部 : 場の転換
 参考文献

 必読記事一覧
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
大転換期の予感と事実の追求
実現論の形成過程
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(1)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(2)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(3)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(4)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(1)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(2)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(3)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(1)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(2)
1.これから生き残る企業に求められる能力は?
2.私権圧力と過剰刺激が物欲を肥大させた
3.市場の縮小と根源回帰の大潮流
4.共認回帰による活力の再生→共認収束の大潮流
5.自我と遊びを終息させた’02年の収束不全
6.同類探索の引力が、期応収束を課題収束に上昇させた
7.情報中毒による追求力の異常な低下とその突破口
8.大衆支配のための観念と、観念支配による滅亡の危機
9.新理論が登場してこない理由1 近代観念は共認収束に蓋をする閉塞の元凶となった
10.新理論が登場してこない理由2 専門家は根本追求に向かえない
11.学校教育とマスコミによる徹底した観念支配と、その突破口(否定の論理から実現の論理への転換)
12.理論収束の実現基盤と突破口(必要なのは、実現構造を読み解く史的実現論)
近代思想が招いた市場社会の崩壊の危機
新理論を生み出すのは、専門家ではない普通の生産者
現実に社会を動かしてきた中核勢力
私権時代から共認時代への大転換
市民運動という騙し(社会運動が社会を変えられなかった理由)
民主主義という騙し:民主主義は自我の暴走装置である
統合階級の暴走で失われた40年
大衆に逆行して、偽ニッチの罠に嵌った試験エリートたち
新理論の構築をどう進めてゆくか

『るいネット』は、48年の実績を持つ起業家集団・類グループが管理・運営しています。るいネットワーク事務局(Tel:0120-408-333, E-mail:member@rui.ne.jp