実現論を塗り重ねてゆく
173267 「自由」の意味は「特権階級」
 
Mr.カトー 08/03/30 PM07 【印刷用へ
「自由」という概念は「freedom」及び「liberty」を訳したものですが、この2つの言葉は現在使われている意味とは別のものを示す言葉でもありました。

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>両者の共通点は、現在的意味合いの自由とは異なる意味で用いられた点である。freedom および liberty の用法にも残っているが、近世までは特権を意味する語であった。民衆の持ちえない権利を有している状態が freedom または liberty であった。1729年に出版された辞書によれば、権利付与や時効によって得られる高貴なる者の特権と定義され、但し書きで「一部で、各人が思うように行動できる力という意味でも用いられてきている」と言及されている。(松浦高嶺『イギリス近代史論集』第4章「18世紀のイギリス」、山川出版社、2005年)リンク

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 身分序列の中で私権獲得競争に参加することの出来る特権階級が「freedom」及び「liberty」の本来の意味であったと思われます。そして、市場が拡大してゆく中で市民階級にも私権獲得の可能性が広がり、こうした権利の行使を正当化してゆく流れの中で自由の概念が次第に改変されていったのではないでしょうか。
 
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9.新理論が登場してこない理由1 近代観念は共認収束に蓋をする閉塞の元凶となった
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