「マネー経済」という言葉があります。これはお金を商品とみなしてお金自体を売り買いしたり、株を売買したりすることをさします。このマネー経済が1980年以降急激に拡大し、
1980年当時
実物経済:マネー経済=9:1
2000年には
実物経済:マネー経済=1:9
にひっくりかえっているようです。もちろん実物経済はこの間おおむね成長を続けたので、マネー経済が急激拡大したことを示しています。
(※実物経済とは、ものを買ったり、サービスを受けたりするときのお金のやりとりの事を指す。このデータは「経済ニュースが面白いほどわかる本」から引用)
これはどう考えたらいいのでしょうか?
ちょっとデータがないのでなんともいえないのですが、実感では自分のような一般人は、株や投資をやらない限りそれほどマネー経済に関与していないように感じます。
おそらく金融のプロたちが扱う量が急拡大したのではないでしょうか?以前巨額損失で問題になった金融派生商品(デリバティブ)や、M&A、株式相場を左右するための仕手戦、そして為替相場の操作のため・・・・それらのために世界を移動マネーが急拡大したのではないでしょうか?
これは、雪竹さんの言われる「歴史的役割を終えた」株式市場を含む金融市場がむしろ拡大していることを示すものだと思います。そして市場の闇の部分が1980年以降急拡大したことを示しています。
地域通貨の試みには面白い可能性を感じますが、この実物経済から遊離して急膨張したマネー経済の行き先はいったいどうなるのかちょっと見当がつきません。
|
|